運航再開後の経営状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/19 05:34 UTC 版)
「海上アクセス」の記事における「運航再開後の経営状況」の解説
2006年の運航再開にあたっては、前航路時代からの累積損失約152億円も引き継いだうえで、「毎年黒字を計上し、41年間で累積赤字を解消する」という目標を掲げていた。しかし初年度から赤字を計上し、当初目標達成が頓挫する誤算に見舞われ、翌2007年度に市から2億1,900万円の補助金を受けたのを皮切りに、以降2011年度まで補助金の投入を受けることになった。2011年度までの補助金投入額は、約7億円にのぼる。 ただし、利用者数は増加傾向にあり、2009年度、2010年度はいずれも過去最高の利用者数を達成している。中国や韓国などからの外国人観光客が増加していることに加え、駐車場の無料化やフェリー欠航時の補完サービスなどの利用促進策を実施、利用者増につなげている。補助金による支援に加え、このような利用促進策、経営改善策もあり、2009年度に初の単年度収支黒字化を達成し、2010年度も2年連続となる黒字を達成した。その一方で、主事業であるフェリー運航事業は赤字体質で、他事業の収益、特にポートアイランドで展開する駐車場事業の収入や補助金で穴埋めする状態が続いた。海上アクセスでは、フェリー事業の収支を改善するために、新たな経営改善策としてフェリー運賃の2割値上げによる収入増を図った。 その一方で、市は補助金額の圧縮に取り組み、2011年度の補助金額は高速船の減価償却費に相当する約4,600万円まで圧縮した。
※この「運航再開後の経営状況」の解説は、「海上アクセス」の解説の一部です。
「運航再開後の経営状況」を含む「海上アクセス」の記事については、「海上アクセス」の概要を参照ください。
- 運航再開後の経営状況のページへのリンク