起動順序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/30 16:19 UTC 版)
起動順序はバージョンによって若干違うが、概ね以下の通りである。 コンピュータのROM BIOSやディスクのマスターブートレコードからディスクのセクタ0にあるブートセクタを読み込んで実行。 ディスクからIO.SYSとMSDOS.SYSがメモリ中にロードされる。 IO.SYSを起動し、その後MSDOS.SYSに制御を移行する。 CONFIG.SYSが起動ドライブのルートディレクトリにあれば、そこに記述されたデバイスドライバを読み込む。 バッチ処理のためのコマンドインタプリタでもある標準シェルのCOMMAND.COMを起動する。 AUTOEXEC.BATが起動ドライブのルートディレクトリにあれば、その内容を実行し、環境変数の設定や起動時に実行すべきコマンド等の呼び出し、場合によってはアプリケーションの起動なども行う。 COMMAND.COMでは、各ドライブをA:から最大Z:までのドライブレターで管理し、内部コマンドではファイル・ディレクトリ一覧の参照、ファイルとディレクトリの作成・コピー・名前変更、コンピュータの時刻や環境変数およびパスの設定参照などができるほか、外部コマンドやアプリケーションなどの実行形式のファイルの起動が行えた。またVer.2以降ではUNIXを意識した入出力のリダイレクト機能やパイプ機能なども利用できたが、MS-DOS上のパイプやリダイレクトはいずれもテンポラリファイルを介した擬似的な実装に留まっていた。
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