解説業
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2000年から『J SPORTS cycle road race』中継で解説者としても活動している。監督経験を生かしたレース中のチーム・選手の戦略分析や、視聴者にわかり易く説明する技術に長けている。自分の失敗談も臆せずに披露したり、現地映像の選手達の会話シーンにいい加減な台詞をアテレコしたりとユーモアを交え、実況担当者や視聴者の笑いを取ることが多い。一方で当てこすりや揚げ足取り、嫌みな言動などは決してしない穏健な姿勢を取る。 解説中、外見的特長から選手を瞬時に判定する判断力があり、現地放送よりも早く正確な場合がしばしばある。時には選手が点にしか見えないような空撮映像から、ペダリングの特徴だけで見破る事もある。また、選手がチームカーに補給を取る際に、補給を行いながらチームカーで選手を加速させる・遅れた選手がチームカーに牽引され集団復帰を手助けするなどルール違反すれすれのグレーゾーンについて、自ら監督を経験した時の逸話を交えながら解説を行うこともしばしばである。 お気に入りの選手として、上から読んでも下から読んでも同じなので、名前が好きなイニャキ・イサシ、掟破りな走り(トレインを必要としない、2005年のツール・ド・フランスでスチュワート・オグレディにゴール前でヘッドバットを喰らわす等)をするというロビー・マキュアン、パオロ・ベッティーニなどを挙げ、「綺麗にスマートに走って勝つ選手よりも人間味あふれる選手や走りのほうが好き」だという。2007年ジロ・デ・イタリアの解説においてフリオ・アルベルト・ペレスにも好意的な発言をしていた。中継では今中大介、永井孝樹、阿部良之らと同時に解説に入ることもある。 実況を担当するSaschaとのコンビは「我らワールド」の通称で視聴者に親しまれている。2007年ツール・ド・フランス第12ステージの中継では、ゲストであるパックンマックンのパトリック・ハーランに終始いじられたが(「クリバヤシさん」「栗村です」、「クリタさん」「栗村です」等)、無難にボケつつレース解説も過不足なくこなしてみせた。ベルギーで婦人会帰りのご婦人達が横風を受けながら先頭交代をして走る話を十八番とする。また、しばしばステージ優勝者のガッツポーズについて評論を行い、ガッツポーズ評論家と自称している。 レース予想では、本命にあげる選手がパンクや落車などの悲運に見舞われ不本意な成績で終わることが多く、DEATH NOTEを捩って「栗ノート」と呼ばれることがある。
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