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裸の王様

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/24 05:14 UTC 版)

(はだかの王さま から転送)

裸の王様(はだかのおうさま : Kejserens nye klæder)は、デンマーク童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン童話。アンデルセンの代表作の1つ。

目次

概要

1837年発表。デンマーク語: "Kejserens nye klæder"が原題であり、日本語に直訳すると「皇帝の新しい服」となる。ドイツ語版 "Des Kaisers neue Kleider" も英語版 "The Emperor's New Clothes" も題名はデンマーク語の直訳である。

ルカーノル伯とパトローニオによる模範とすべき本スペイン語版(Libro de los enxiemplos del Conde Lucanor et de Patronio)[1]』Ejemplo XXXII[2]スペインの古い伝承をアンデルセンが翻案したものである。物語の大枠は変わっていないが、元の話では王様が裸であると指摘するのは子供ではなく黒人であった。

あらすじ

見えもしない衣装を身にまとう王様のパレード。下着は身につけている

新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついにみなが「王様は裸だ」と叫ぶなか王様一行はただただパレードを続けた。

なお、日本でのタイトルが「裸の王様」なので、何も身につけていない全裸だと思われている節があるが、実際のところは下着だけは身につけている。絵本版などの挿絵もそうなっている。

登場人物

二人の詐欺師
王様
新しい服が大好き。逆らえる者は誰もいない。
二人の詐欺師
布織り職人というふれこみ。愚か者には見えない布を織ると言って王様たちを騙す。
大臣
正直者で通っている年寄り。人が良い。布地が見えたふりをして嘘をつく。
役人
根はまっすぐ。
家来たち
町の人々
小さな子供
王様の言うことに誰も意見できない。ただ一人を除いては。

日本での紹介

「孩堤の翁」という筆名を用いた巌本善治が、雑誌『女学雑誌』に1888年から連載したのが嚆矢(こうし)である。このときの題名は『不思議の新衣装』であった。

同年末、高橋五郎が「在一居士」という筆名で春祥社から『諷世奇談、王様の新衣装』を刊行している。その後も多くの訳が出ているが、『裸の王様』、『はだかの王様』、『はだかの王さま』の題名が一般的である。

台詞や比喩の各国語訳

「王様は裸だ」


「(政治家、権力者が)裸の王様であることに気付きなさい」

  • 英語: "Look at the Emperor's new clothes."

  1. ^ Wikisource-logo.svg Juan Manuel: Conde Lucanor - ウィキソース
  2. ^ Wikisource-logo.svg Juan Manuel: Conde_Lucanor:Ejemplo_32 - ウィキソース


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