表装建具製作
主名称: | 表装建具製作 |
ふりがな: | ひょうそうたてぐせいさく |
認定区分: | 個人 |
種別: | 美術工芸品 |
選定年月日: | 1995.05.31(平成7.05.31) |
解除年月日: | |
解説文: | 書画の表装に必要な裏打紙(美栖紙・宇陀紙)、補修紙の製作技術や保存箱の製作技術等については、既に選定保存技術の認定が行われている。 しかし、書画の表装建具=装〓を支える周辺技術としては、この他にも場板と称する日常の仕事に不可欠な大型桧材作業板や、屏風、襖、障壁などの骨組、縁木等を含む、いわゆる表装建具の製作技術が重要なものとして挙げられる。 屏風、襖等の形態で伝来した書画の本紙は、寸分の狂いもなく仕上げられた骨組、縁木に立脚することによって、はじめて良好な状態での保存管理が可能となる。とくに、温湿度差の著しいわが国の室内調度として伝来したこうした遺品は、修理のたびに骨組、木枠の新調が必要となっている。表装の広汎な範囲をこなす優秀な装〓師でも、この屏風、襖等の骨組下地の製作と最終的な縁木の嵌め込み等については、全面的に熟練した表装建具技術者に依存し、支えられているのが現状である。 装〓の伝統的修理技術を正しく伝承するためには、こうした表装建具製作技術が必要不可欠のものであり、これを伝統的保存技術として選定し、積極的に保存・継承を図る必要がある。 |
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