表現に関する用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 14:47 UTC 版)
用語区分説明高め(低め)、多め(少なめ) 高い(低い)、多い(少ない)と同じ意味。 備考 発表文では高い(低い)、多い(少ない)を用いる。 早い、並、遅い 備考 気象現象の発現の平年や昨年との比較に用いる。 高い(低い) 備考 気温の階級表現に用いる。 高温(低温)と表現する場合がある。 多い(少ない) 備考 a) 降水量・日照時間・降雪量などの階級表現に用いる。 多雨(少雨)、多照(寡照)、多雪(少雪)と表現する場合がある。b) 晴れ・雨などの天気日数の表現に用いる場合は、平年との違いを明確にする。単に「多い(少ない)」とする場合は、対象期間の1/2より多い(少ない)ことを示す。 平年並 備考 気温・降水量・日照時間などの階級表現に用いる。 平年差(比)の階級表現 階級区分用語累積相対度数(全体を1とする割合)生起確率(全体を1とする割合)備考低い(少ない) 0以上 1/3以下 1/3 季節予報や週間天気予報では、累積相対度数が0以上1/10以下を「かなり低い(少ない)」と表す 平年並 1/3を超えて2/3以下 1/3 高い(多い) 2/3を超えて1以下 1/3 季節予報や週間天気予報では、累積相対度数が9/10を超えて1以下を「かなり高い(多い)」と表す 備考 気温、降水量、日照時間について、平年との違いの程度を表す場合に使用する。階級区分の基準は、次に示す累積相対度数および生起確率の範囲による。累積相対度数が0以上1/10以下または9/10を超えて1以下の状態をかなりの確度で予測できるときは、予報文の中でそれぞれ「かなり低い(少ない)」または「かなり高い(多い)」を用いることがある。 季節予報における確率表現 季節予報における確率予報では「低い(少ない)」、「平年並」、「高い(多い)」の3つの階級について、それぞれの予想される確率を表現している。 備考 気候値予報では、各階級の確率はそれぞれ1/3、1/3、1/3であり、これを「気候的出現率」という。 平年との比較の表現用語区分説明平年に比べ 用例 a) 晴れの日は平年に比べて多い。b) 平年に比べて(平年よりも)低気圧や前線の影響を受けやすい。 備考 天気日数などの出現率が平年よりも大きい(小さい)場合や天候の特徴が平年と異なる場合などに用いる。 平年と同様に 用例 a) 晴れの日は平年と同様に多い。b) 平年と同様に天気は数日の周期で変わる。 備考 天気日数などの出現率や天候の特徴が平年と同じ場合などに用いる。 地域平均気温平年差 地域ごとの気温平年差を平均して算出した値。 備考 欠測地点などがあることを考慮し、地域平均気温は算出していない。 地域平均降水量平年比 地点ごとの降水量平年比を平均して算出した値。 備考 欠測地点などがあることを考慮し、地域平均降水量は算出していない。 地域平均日照時間平年比 地点ごとの日照時間平年比を平均して算出した値。 備考 欠測地点などがあることを考慮し、地域平均日照時間は算出していない。 平年偏差図 平年値からの差を表示した天気図。平年値を上回る領域を「正偏差域(場)」、下回る領域を「負偏差域(場)」という。 その他の表現用語区分説明(~の)おそれ 大雨(雪)、霜などの現象が起こる可能性が高いこと。 備考 災害が起こりそうな時に限定して用いる。 比較的 備考 ある現象が現れやすいが、その程度が弱い場合に用いる。平年と比較する時はその旨明記する。 ~しやすい 備考 季節予報の予報文では「~の日が多い」と言い換える。 目立つ 備考 言い回しが適当でないので発表文には用いない。
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