血液凝固関連タンパク質として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 17:04 UTC 版)
「フィブロネクチン」の記事における「血液凝固関連タンパク質として」の解説
血液凝固の生化学的研究は、19世紀に開始され20世紀には様々な凝固・線溶系因子が発見された。 1948年、米国のモリソン(P.R. Morrison)は、凝固・線溶系・タンパク質の1つを発見し、低温(4 ℃)で沈殿し、高温(37 ℃)で溶けることから、寒冷不溶性グロブリン(cold insoluble globulin:CIg、シーアイジーと読む)と命名した。 寒冷不溶性グロブリンは、22年後の1970年に精製され、タンパク質としての性状が報告された。抗体も作成され、血漿中濃度は0.3 mg/mLだが、血清中濃度が0.2 mg/mLなので、凝固に伴って減少する、つまり、血液凝固因子だろうと推察された。 数年後の1978年、寒冷不溶性グロブリンは、フィブロネクチンという名称に統合された。
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