蘇軾と王安石とは? わかりやすく解説

蘇軾と王安石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 23:26 UTC 版)

蘇軾」の記事における「蘇軾と王安石」の解説

蘇軾散文や詩は柔軟しなやかであり、芯が強いのが特徴である。一方で同時代活躍し政治的に対立をしていた王安石散文は、明快硬質文体であった人生文体の特徴正反対両者は交わることのない関係に思われるが、詩文通じた交流有った要職退いた後の王安石蘇軾に対して以下の七言絶句送っている。 北山原文書下し文通北山輸緑漲横陂 北山緑を輸横陂漲る 北山は緑豊かに田んぼにはみなぎっている 直塹回塘艶艶時 直塹、回塘、艶艶たる時 真っ直ぐな堀、丸い池が艶やかな季節 細數落花因坐久 細かに落花數ふるは坐すること久しきに因る 落花ひとつひとつ数えたのも君と長くいたおかげである 緩尋芳草得歸遲 緩やかに芳草尋ねて歸ること遅きを得たり ともに遅くまで芳草訪ねて歩いたものだ 蘇軾はこれに対して公韻(公の韻に次す)原文書下し文通釈騎驢渺渺入荒陂 驢に騎って渺渺として荒陂に入る ロバ乗ってはるばる旅を続けてきて荒涼とした池のつつみに入った 想見先生未病想見先生未だ病まざりし時を ふと、君の病気前の元気なお姿が目に浮かんだ 勧我試求三畝宅 我に勧めて試みに三畝の宅を求めしむ 君はわたくしにこの地に三畝ほどの宅地探してご覧になってはと勧めるが 従公已覚十年公に従うこと已に十年遅きを覚ゆ 君に従って教えを受けるのがすでに十年遅すぎたとつくづく思う と、答えている。 ※「公」は王安石のこと。 上に挙げた詩のほかにも、成語一刻千金」の元となった春夜などが知られている。

※この「蘇軾と王安石」の解説は、「蘇軾」の解説の一部です。
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