繁殖に関する疑問
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/02 09:54 UTC 版)
近年、飼育放棄による河川への放流が相次いでいる。主な河川としては、多摩川や呑川などが挙げられる。特にアリゲーターガーの場合、かつては幻のガーと呼ばれる程、非常に高価であったため、十分に資金がなければ購入できなかった。しかし、1994年に大量輸入が始まり価格が暴落したため、安易に飼育することができるようになり、それと同時に河川等への放流が目立つようになった。成魚であれば10℃程度の低水温にも耐えるため、工業排水の放出があるなどの温暖な河川では、密放流(外来種参照)された個体が越冬・繁殖する可能性がある。ただし、2011年8月15日現在、それらの明らかな証拠は確認されていない。 琵琶湖では漁業資源や固有の生物相への悪影響が危惧されている。しかし、現時点では国内全ての淡水域において深刻な影響や漁業被害も報告されていない。2008年9月22日、琵琶湖で全長89cmのアリゲーターガーが捕獲されたが、これは繁殖したものではなく、ある程度まで成長してからの飼育放棄により放流されたものである可能性が高い。 仮にアリゲーターガーが繁殖しているとすれば、成魚や若魚だけではなく、幼魚や稚魚も捕獲されるはずで、むしろ後者の方が捕獲例が多くなるはずである。しかし、幼魚や稚魚は捕獲された例がない。これまで捕獲されたものは全て成魚や若魚であり卵も発見されておらず(卵の外見も全ての在来魚とは異なる)、繁殖は確認されていない。以下の条件によりアリゲーターガーが琵琶湖で繁殖できるかは疑問がある。
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