繁殖・営巣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 00:31 UTC 版)
繁殖期は春から夏で、一夫一妻制で協力して子育てを行う。巣は樹上に小枝を組んで作るが、最近では電柱や看板などに営巣することもあり、また巣の材料には針金・プラスチックなど様々な人工物を利用するようになっている。電柱や送電塔に針金類で営巣した場合、しばしば短絡の原因となり、問題となっている。 営巣期間中は縄張り意識が強く、不用意に巣に近づいたもしくは巣を見つめた人間や動物の個体を敵対者として認識・記憶し、威嚇・攻撃行動が見られる。 威嚇は、最初は鳴き声によって威嚇し、次には威嚇行動として、後方から相手の頭を狙って舞い降りサッと上昇する行動を行い、遠くへ立ち去るまで追跡し繰り返す。 攻撃の場合は、多くは追跡威嚇行動が攻撃化し、「後方から舞い降りて頭を蹴りつけるか、頭髪をつかんで引っ張る」というものであり、怪我をした例は全体の17%であったという報告がある。 抱卵期間は20日前後、巣立ちまでの期間は30–40日程度。産卵数は2–5(ハシブトガラス)ないし3–5(ハシボソガラス)程度である。
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