第3アウトの置き換え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 08:54 UTC 版)
「アピールプレイ」の記事における「第3アウトの置き換え」の解説
詳細は「第4アウト」を参照 守備側は1イニング中において第3アウトを成立させた後であってもアピールプレイを行うことが認められている。このアピールが認められた場合、審判員は当該イニング内における4つ目のアウトを宣告するが、このアウトは第4アウトとして記録されず、既に成立していた第3アウトまでの記録を取り消して、アピールによって得られた第4アウトを記録上の第3アウトとして記録する。これを「第3アウトの置き換え」という。イニング終了時(第3アウト成立後)におけるアピールは、投手および内野手全員がフェア地域を離れた時点でその権利が消滅する。 二死一・二塁の状況において打者が外野に打球を放った。それを受け二塁走者は三塁→本塁と進塁し得点、一塁走者も本塁突入を狙ったが外野からの返球を受けた捕手が一塁走者に本塁手前で触球(三死)。打者の二塁打と攻撃側の得点、一塁走者の走塁死が記録された上で第3アウトが成立した。しかし守備側は、二塁走者が進塁の際に三塁を踏み損ねていたとして三塁に送球、触球しアピール。このアピールプレイが認められた場合、二塁走者は三塁でアウトとなり(四死)その一連のプレイが第3アウトに置き換えられるためその得点は無効となる。またこの場合、二塁走者は三塁でフォースアウトになったことになるので、打者の二塁打も取り消され、打数のみが記録される。 第3アウトの置き換えにまつわる有名なエピソードとして、水島新司の漫画『ドカベン』で描かれた「ルールブックの盲点の1点」がある。
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