第13番 ハ長調 作品116
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「舟歌 (フォーレ)」の記事における「第13番 ハ長調 作品116」の解説
アレグレット 6/8拍子 1921年2月10日ごろから同月21日にかけて作曲され、同年デュラン社より出版。初演は1923年4月28日、国民音楽協会の演奏会でブランシュ・セルヴァの独奏による。A・スーン・グメリウス夫人に献呈された。最後の舟歌第13番について、西本は穏やかで清楚なA、転調を繰り返すB、教会旋法的な扱いが見られるCによるA-B-A'-C-A''のロンド形式とするが、美山は三部形式としている。美山によれば、様式的に第13番は第12番と類似しており、拡大された中間部では劇的な表情を見せるが、両端部と同じリズム型を用いることで密接な内的関連性が与えられているとする。マルグリット・ロンによれば、フォーレは「ピアノ五重奏曲第2番の二つの楽章の間に書かれた小さなピアノ曲」と語ったという。とはいえ、同じ年に夜想曲第13番が作曲されており、厳格な声部書法を見せている点では、最後の夜想曲の方に室内楽的なイディオムが色濃く現れているといえる。
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