第11空軍(Eleventh Air Force)
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「アラスカ軍」の記事における「第11空軍(Eleventh Air Force)」の解説
第11空軍(11AF)は、アラスカの航空優勢を維持し、アラスカに置かれる地上部隊の航空支援を担当することにより、アメリカの国家主権を維持し、海外におけるアメリカの国益を保護することを任務とする。そのために、常に司令官の指揮下で戦闘準備を整えている。第11空軍最大の部隊はエルメンドルフ空軍基地の第3航空団とフェアバンクス近郊にあるアイエルソン空軍基地の第354戦闘航空団である。 第3航空団は、アラスカの防空と航空優勢の維持を任務として、アメリカインド太平洋軍の管轄区域においても、緊急時には太平洋空軍を支援する。そのため第3航空団には制空戦闘機としてF-22ラプターが配備されている。F-22ラプターは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部が発する防空警報によるスクランブルのために、24時間365日、常に出動可能の状態にある。第354戦闘航空団には、F-16ファイティング・ファルコンが配備され、在アラスカ米陸軍と太平洋空軍の機動性を確保するための近接航空支援任務及び戦場航空阻止任務についている。 アラスカにおける空輸能力は、エルメンドルフ空軍基地の第517空輸飛行隊がC-17 グローブマスターIIIとC-12 ヒューロンにより担っている。また第962空挺航空管制飛行隊はE-3 セントリーにより、アラスカの空域に侵入した航空機を識別し、友軍の戦闘機に対して迎撃を指示する。更に戦闘中に、空中航空管制を提供することにより地上のレーダーシステムを増強している。 第11空軍は、シェミア島はアレクソン空軍基地のほか、アラスカ全土に18個のレーダーサイトを設置し、ネットワークを駆逐している。このネットワークシステムは、エルメンドルフ空軍基地の太平洋地域支援センター(PRSC)により運用されている。 アラスカ州兵の空軍州兵も動員された時は、太平洋空軍とアラスカ軍に編入される。アラスカ空軍州兵は、KC-135 ストラトタンカー(第168空中給油航空団)、C-130 ハーキュリーズ、航空救助ヘリコプターHH-60 ペイブ・ホーク(第176航空団)を配備している。
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