穴が空く

実用日本語表現辞典

穴があく

読み方：あながあく
別表記：穴が開く、穴が空く

(1)陥没したり貫通したりして空間が生じるさま、穴ができるさま。「穴が空く」と表記する場合が比較的多い。
(2)欠員が生じたり予定が取り消しになったりするさま。「穴が開く」と表記する場合が比較的多い。「穴を開ける」ともいう。

「穴があく」で「開く」と「空く」のどちらの漢字使いが正しいかについては諸説あり定かでない。

空間的側面に着目している場合には「穴が空く」と書き、より抽象的な意味合い、もしくは「開いた結果が穴のようになった」という点に着目している場合には「穴が開く」と書く、などのように解釈する余地はある。

なお、中央公論新社刊『読売新聞用字用語の手引き』では、「穴が開く」の表記が用いられている。

あるいは、大和言葉としての「あく」には元々漢字の「空」「開」双方の意味合いが含まれており、どちらが正しくてどちらが誤りという類のものではないとする見解もある。この見方に従えば、ひらがなで「穴があく」のように表記しておくのが妥当ということにもなる。

（2012年10月24日更新）

隠語大辞典

穴が空く

読み方：あながあく

1. 高座に出演者がない時。三代目三遊亭円馬が福島延命館で「垂乳根」を一席喋つて、おりようとしたが、あとがまだ見えない、そこで「垂乳根」に巧く合せて「子褒め」へ持つて来て仕込みからサゲまで演つたが、あとが誰も来ない、そこで仕方がない「浮世根問」まで運んで、継ぎ目の破綻も見せず一時間の高座を勤めた事がある。

分類 芸能

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。