神話世界のナクソス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 06:44 UTC 版)
ギリシア神話によれば、幼いゼウスはザス山の洞穴で育てられたという。ホメーロスは、女神の聖なる島として文学的に『ディア』と記した。 トロイ戦争以前といわれる伝説がある。英雄テーセウスは、クレタ島のラビュリントスから彼を救い出し、ミーノータウロスに殺される運命だった彼を救った恩人のアリアドネーを、この島に置き去りにしたのである。祝祭と酒の神ディオニューソスは島の守護者であり、アリアドネーと出会って恋に落ちた。しかしすぐにアリアドネーは、テーセウスとの別離に耐えられず、自殺したか天へ召されたという。ナクソスは、アリアドネの伝説を参考にしたリヒャルト・シュトラウスのオペラ『ナクソス島のアリアドネ』のナクソスである。 また巨人の兄弟アローアダイが少なくとも2つの伝説となって島に残っている。その一つは、女神アルテミスが、巨人兄弟の一人オトゥスの愛人としてナクソスに住むことを条件に、アローアダイによる神々に対する包囲をやめさせた、というものである。もう一つは、兄弟が実際にナクソスに移り住んだというものである。
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