祖霊とは? わかりやすく解説

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そ‐れい【祖霊】

読み方:それい

先祖の霊。「—を祭る」


それい 【祖霊】

先祖霊魂家族または血縁集団守護神的な性格をもつ。たたったりすると考えられていた死霊が、じつは子孫加護祝福するのだと高められて、祖先崇拝生まれ祖霊祭先祖祭)が盛んになった。仏教追善供養なども一種祖霊祭である。祖霊を祀る神社祖霊社。→ 祖先崇拝

祖霊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:03 UTC 版)

祖霊(それい)とは、先祖家族または親族祖先)の霊魂である[1][2][3]英語(事実上の現代国際共通語)では "ancestor spirits[2]日本語音写例:アンセスター スピリッツ)" など[* 1]という。この概念の下では、係る霊魂に正邪善悪の区別は無く、子孫祟る祖霊も、子孫をこそ祟る祖霊も、過ちを犯した子孫に制裁を加える祖霊(例:サン人[2])も、広く世界には珍しくない[* 2][2]


注釈

  1. ^ より平易な表現では "spirits of ancestors"。
  2. ^ なお、「誰彼かまわず祟る祖霊」というのは、理屈としてあり得ない。子孫を赤の他人と区別してこその「祖霊」であって、霊がそれを区別しないのなら、もはや「かつて縁故者であったかもしれないただの死霊、もしくは、悪霊」でしかないがゆえ。例えば、ジャワ人にとっての先祖の霊はこれにあたり、祖霊という概念が成立し得ない。
  3. ^ 補足として、ブラックアフリカの諸社会。
  4. ^ 例えば、「主人公が、古い土蔵で見つけたご先祖様ゆかりの品を不用意にも手にしたところ、そのご先祖様というのが己の親や子を手にかけた兇悪な輩で、死してなお鎮まらぬ殺意を向けてきた」とすれば、その霊は、確かに「先祖の霊」ではあろうが、古来日本でいう「祖霊」ではない。

出典

  1. ^ a b c d e 小学館日本大百科全書』(ニッポニカ) - 「祖霊」
  2. ^ a b c d ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』 - 「祖霊」
  3. ^ 広辞苑』第5版、『大辞林』第3版、『大辞泉』 - 「祖霊」


「祖霊」の続きの解説一覧

祖霊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 09:01 UTC 版)

天神乱漫 -LUCKY or UNLUCKY!?-」の記事における「祖霊」の解説

個性失った魂の集合体死んだ人間の魂は一度この一部になるが、素質持った魂は神によって選びだされ、再び個性(人格)を与えられて神になることができる。

※この「祖霊」の解説は、「天神乱漫 -LUCKY or UNLUCKY!?-」の解説の一部です。
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祖霊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 21:14 UTC 版)

年神」の記事における「祖霊」の解説

また一方で年神は家を守ってくれる祖先の霊、祖霊として祀られている地方もある。農作守護する神と家を守護する祖霊が同一視されたため、また、田の神も祖霊も山から降りてくるとされていたため(山の神参照)である。 柳田國男は、一年守護する神、農作守護する田の神、家を守護する祖霊の3つ一つの神として信仰し素朴な民間神が年神であるとしている。

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