祖先・両親
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 23:51 UTC 版)
「坂本太郎 (歴史学者)」の記事における「祖先・両親」の解説
坂本の祖先は、はじめ高橋氏を称して、旗本近藤氏(後に旗本大久保氏に仕官)に仕える下級武士であった。1870年(明治3年)、彼の祖父である高橋豊太郎が、仕えていた旗本大久保氏より暇を出された際に、居を江戸より駿府に移した。その時、千人同心坂本宇之吉の株を得て「坂本」と改姓し、名を「太郎」と改め、「坂本太郎」となった。その後、1879年(明治12年)、祖父太郎は浜松に移り住み、機織工場を営んだ。祖父太郎が歿した2年後である1901年(明治34年)10月、坂本宗十郎、ちかの間に長男が生まれた。祖父の名をとって「太郎」と名付けられた。父宗十郎は小学校の教員で(後年は浜松市収入役などを歴任)、坂本が生まれる前年に坂本家に入籍した。家業の機織は、母ちかと祖母なかの手によって行われたが、1914年(大正3年)、坂本が中学校入学の年に廃業した。坂本は、第八高等学校在学中に、自家の歴史を祖母の自叙伝風に美濃紙43枚に纏(まと)めた。この冊子は特に表題が附されていなかったが、没後刊行の「著作集(12)」収録に際し、編集委員により「祖母の物語」という表題が附けられた。
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