眼科学
眼科疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:19 UTC 版)
最近では白内障や網膜剥離を合併するケースが増えてきている。網膜剥離に関しては、特に顔面の症状が酷い際の掻破、顔をたたいてかゆみを紛らわせる行動などの物理的な刺激の連続により発生すると考えられている。白内障については原因は 網膜剥離と同様、顔や瞼の痒みから強く擦ったり叩いたりするからではないか 水晶体は発生学的に皮膚細胞と同じ分類に入るため、アトピー性皮膚炎と同様な病変が起こるのではないか といった説がある。いずれにせよ、加齢に伴って発症する通常の老人性白内障とは異なる原因で発生すると考えられており、また水晶体が皮質からではなく核から濁ってゆく事が多いという症状のパターンの違いから、「アトピー性白内障」と呼ばれることもある。ステロイド内服の副作用として白内障があげられることから、原因としてステロイド外用剤の副作用が疑われたが、外用剤との因果関係は統計がないため不明である(内服薬の副作用として発生する際は、白内障ではなく緑内障の発生率のほうが高い)。外用剤のみで治療されているアトピー性皮膚炎患者では緑内障の方が少ないということから、ステロイド外用剤は直接白内障とは関連がないとの結論に至っている。
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