発展と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 06:19 UTC 版)
逆F型アンテナの発展(英語版Wikipediaの図) A: 1/4波長モノポール B: 中間給電1/4波長モノポールC: 逆L型アンテナ D: 逆F型アンテナ 逆F型アンテナは、基本的な1/4波長モノポールアンテナを発展させたものである。ワイヤF型アンテナは1940年代に発明された。このアンテナでは給電点がベースではなく、アンテナの長さに沿った中間点に接続される。ベースは接地されている。この利点は、アンテナの入力インピーダンスが接地端から給電点への距離に依存することである。給電点とグランドプレーンの間にあるアンテナの部分は、本質的に短絡スタブとして振る舞う。したがって、設計者は給電点の位置を設定することでアンテナをシステムのインピーダンスに整合することができる(RFシステムは一般的にシステムインピーダンスが50 Ωであるのに対し、λ/4モノポールは36.5 Ωである)。 逆L型アンテナは、モノポールアンテナを曲げ、グランドプレーンと平行にしている。これはλ/4モノポールよりもコンパクトで短いという利点があるが、インピーダンスが非常に低く一般的には数Ω程度である欠点がある。逆F型アンテナは、逆L型アンテナのコンパクト性とF型アンテナのインピーダンス整合性という両方の利点を兼ね備えている。 逆F型アンテナは1958年にRonold W. P. King率いるハーバード大学のグループにより最初に提案された。Kingのアンテナはワイヤ状であり、テレメトリ用のミサイルでの使用を目的としていた。
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