甲状腺癌の懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:00 UTC 版)
臨床用量の8倍をラットに投与した結果、リラグルチドは統計学的に有意に甲状腺癌を増加させたが、ヒトでの増加については不明である。臨床試験では、リラグルチド投与群の1.3/1,000人年(4名)、対照群の1.0/1,000人年(1名)で甲状腺腫瘍が懸念された。これら5名では腫瘍マーカー(カルシトニン)が増加し、潜在性の腫瘍の存在が示唆された。 米国FDAは、『血清カルシトニン(甲状腺髄様癌のマーカー)はリラグルチド群で若干増加するものの、正常域内であり、癌レジストリで15年間経過観察する必要がある。』としている。
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