照合(鑑定)方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 14:32 UTC 版)
比較する資料それぞれの内、まず遺留指掌紋の対象となる指紋中の線が時計回りに見て始まっている点「開始点」と止まっている点「終止点」、線が分かれる点「分岐点」と線が交わる点「接合点」(これらを特徴点という)が鮮明に確認出来る部位を8点以上抽出する。次に対象者の指掌紋から同じ部位の特徴点を抽出する。その後双方の特徴点の位置と方向を比較して一致点と矛盾する点が無いことの確認をする(なお、特徴点と特徴点の間を横切る隆線の数「リレーション」を加味する事で、より精度の高い鑑定が可能となる)。 刑事事件における、警察庁の判定基準は原則として12点以上の特徴点の一致である(ただし、車輌や対象者の容姿等のビデオ記録や目撃情報がある場合には、これらの証拠との組み合わせにより、12点未満であっても立件するための証拠能力を持つ場合もある)。 近年のバイオメトリクスの発達により、指紋についてより多くのことが知られるようになったが、別人の指紋なのに同一指紋と認識してしまう率(誤受入率)は実測で10万分の1程度ある。
※この「照合(鑑定)方法」の解説は、「指紋」の解説の一部です。
「照合(鑑定)方法」を含む「指紋」の記事については、「指紋」の概要を参照ください。
- 照合方法のページへのリンク