火災通報装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:41 UTC 版)
日本の法規上は火災報知設備のカテゴリではないが、関連深いので詳述する。自動火災報知設備が作動しても、消防機関への通報が遅れ惨事を来すことが往々にしてある。 防災センターや管理室に設置された押しボタンを操作するか、自動火災報知設備との連動によって自動的に消防署に火災通報を行う装置である。起動すると自動的に119番に電話をかけ、装置に予め録音されたメッセージを送信する。電話回線を使用しているので、消防機関は火災通報装置の設置された防災センター等を呼び出すこともできる。連動の場合自動火災報知設備が起動すると同時に消防機関へ通知されるから、何ら人手を介せず消防機関へ通報が可能である。旅館・ホテル等や病院・診療所、老人福祉施設等には設置義務がある。 ただし、非火災報が多発する場合、火災でないのに消防隊の出動となることにも繋がるから自動火災報知設備の保守には万全を期す必要がある。また、知らずに連動が絶たれることも想定される。本装置の設置をもって火災の通報の義務がなくなるわけではない。 本設備の変形が、金融機関の自動通報装置。強盗事件の際に、ボタン一つで録音音声により所在地など110番通報を行なう。
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