深謀遠慮
深謀遠慮の意味
深謀遠慮とは、遠い将来のことまで見通しつつ周到な計画を立てること、または、そのような周到な計画のこと。深く遠く考えを巡らすこと。深謀して遠慮すること。綿密かつ時間的スケールの大きな策謀。「遠慮」は「遠い先のことまで思慮に入れる」という意味である。「言動を慎む・控えめにする・辞退する」というような意味ではない。
深謀遠慮の由来
「深謀遠慮」は、前漢時代の文官・賈誼(かぎ)による「過秦論」を出典とする(故事成語とされる)。「過秦論」は秦王朝の政策を批判する内容の書物であるが、その中に「深謀遠慮、行軍用兵之道、非及曩時之士也(深く考えを巡らしたはかりごとや軍及び兵の使い方も諸侯国には及ばない)」云々というくだりが見いだせる。深謀遠慮の類義語とその使い分け方
深謀遠慮の類義語としては「周到」「綿密」「用意周到」などが挙げられる。いずれも、計画が抜かりなく練られているさまを形容する表現である。ただし計画そのものを指す意味合いは特にない。計画そのものを指す意味合いでは「深謀」「策謀」「籌策」「権謀術数」などの語が挙げられる。ただし「遠い先々まで見通す」というニュアンスは特にない。「いろいろと思い巡らす」という意味では「千思万考」「千思万慮」のような表現も挙げられる。ただし、これらの語には計画・策略・計略の意味合いは特にない。
深謀遠慮の英語
深謀遠慮は英語では thoughtfulness(深慮)や long-sightedness(遠望)のような語で表現し得る。しんぼう‐えんりょ〔‐ヱンリヨ〕【深謀遠慮】
深謀遠慮と同じ種類の言葉
文選に由来する四字熟語 | 異域之鬼 深謀遠慮 金科玉条 厚顔無恥 朝雲暮雨 |
よく使う四字熟語に関連する四字熟語 | 出処進退 枝葉末節 深謀遠慮 自縄自縛 笑止千万 |
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