かつどうぎんが‐かく〔クワツドウギンガ‐〕【活動銀河核】
読み方:かつどうぎんがかく
著しい活動性を示す銀河、またはその中心核。中心部のごく狭い領域が極めて明るく輝いたり、光速に近いジェットを噴出したりするものがある。中心部に太陽の100万〜10億倍程度という超大質量ブラックホールが存在し、そこに物質が落ち込むことで大量のエネルギーを放出すると考えられている。その明るさや活動性の違いからセイファート銀河、ブレーザー、クエーサーなどに分類されるが、現在は、強い電波を出す電波銀河も含め、観測される方向、ジェットの有無、塵の位置により、活動銀河が見かけ上異なった性質を見せると解釈されている。活動銀河中心。活動銀河中心核。AGN(active galactic nucleus)。
活動銀河
(活動銀河核 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 23:32 UTC 版)
活動銀河[1](かつどうぎんが、英: active galaxy[1])は、星、星間塵、星間ガスといった通常の銀河の構成要素とは別の部分からエネルギーの大半が放出されている特殊な銀河。このエネルギーは、活動銀河の種類によって若干異なるが、電波、赤外線、紫外線、X線、γ線など、電磁波のほぼすべての波長域で放出されている。このエネルギーの大半を、銀河の中心1%程度のコンパクトな領域から放出しており、この部分を活動銀河核[1](英: active galactic nucleus[1])と呼ぶ[2][3]。
- ^ a b c d 『天文学大事典』(初版第1版)地人書館、123頁。ISBN 978-4-8052-0787-1。
- ^ a b 谷口義明2004, p96
- ^ a b c d 宇宙研 X線天文グループ - 活動銀河核
- ^ 谷口義明2004, p111
- ^ a b c 宇宙の巨大な加速器「ジェット」とブレーザー天体
- ^ 56億年前に変容した銀河中心ブラックホールの活動
- ^ 谷口義明2004, p107
- ^ 谷口義明2004, p152
- ^ Krolik - Active Galactic Nuclei: From the Central Black Hole to the Galactic Environment
- ^ 『最新 宇宙学 研究者たちの夢と戦い』P60
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