洪水吐 (こうずいばき)
洪水の流入に対し、ダムと貯水池の安全を確保するために設けられた放流設備の総称。河川管理施設等構造令では、ダムには洪水吐を設けることになっています。洪水吐は上流から、流入部、導流部、減勢工に区分されます。洪水調節を目的とするダムでは、常用洪水吐と非常用洪水吐を持つものが多いようです。 なお、洪水調節用のダムでは洪水吐と呼びますが、発電用ダムなどでは余水吐と呼んでいるようです。 ■常用洪水吐 洪水調節に用いる洪水吐。常用と非常用の2種類の洪水吐を持つダムの場合の言葉で、通常はこちらの洪水吐を用いて洪水調節を行います。 ■非常用洪水吐 常用洪水吐に対する言葉で、ダムの設計洪水流量のうち、常用洪水吐の放流量を上回る部分を放流する洪水吐をいいます。一般に越流式の放流設備により構成されます。 |
放流設備
(洪水吐 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 06:22 UTC 版)
放流設備(ほうりゅうせつび)は、ダムや堰から水を放流するための設備である。余剰の水を放流する目的で設けられる放流設備は、特に余水吐き(よすいばき)と呼ばれる。また、洪水時においてダムの安全を確保する目的で設けられる放流設備は、特に洪水吐き(こうずいばき)と呼ばれる。これ以外にもメンテナンスなどにおいて貯水池の水位を低下させるための放流設備や、河川の正常な機能を維持するための放流設備がある。
- 1 放流設備とは
- 2 放流設備の概要
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