治療における標的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/16 09:38 UTC 版)
「メンタライゼーションに基づく治療」の記事における「治療における標的」の解説
MBTの実践において際立っているのは、メンタライジング能力の洗練それ自体が治療の焦点となっていることである。治療の目的は洞察を深めることではなく、メンタライジング能力を回復させることである。治療では主に現在に焦点が当てられており、過去の出来事を持ち出すのは、その出来事が現在のクライエントに影響している場合でのみである。この療法の核となる他の要素には、興味という姿勢、専門家然とした役割というよりもパートナーであること、感情興奮をモニターし制御すること、注意が当たっている情動を同定することなどが挙げられる。従来の意味での転移という用語はMBTモデルには含まれていない。MBTが重視するのはクライエントー治療者の関係性であるが、それを過去現在の他者との関係に過度に一般化することはない。
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