水素2とは? わかりやすく解説

重水素

(水素2 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/15 15:49 UTC 版)

重水素(じゅうすいそ、: heavy hydrogen)またはデューテリウム (英: deuterium) とは、水素の安定同位体のうち、原子核陽子1つと中性子1つとで構成されるものをいう。重水素は 2H と表記するが、 D(deuteriumの頭文字)と表記することもある。例えば重水の分子式を D2O と表記することがある。


注釈

  1. ^ この原理にもとづいた重水の分離工場が duPont 社によって1944年に事業として操業された。
  2. ^ この原理にもとづいた重水の分離工場は Consolidated Mining and Smelting 社が British Columbia Trail に建設したことがある。

出典

  1. ^ 原子核工学(1955) pp.70-71
  2. ^ 狐崎晶雄、核融合炉開発の展望 『ターボ機械』 Vol.18 (1990) No.1 P.16-23, doi:10.11458/tsj1973.18.16
  3. ^ 馬場茂雄、安定同位体トレーサー法によるヒトにおける代謝研究法 『臨床薬理』 1973年 4巻 3-4号 p.279-287, doi:10.3999/jscpt.4.279
  4. ^ 都築廣久ほか、重水素標識化合物の合成法と抗かぴ剤への応用 RADIOISOTOPES Vol.44 (1995) No.12 P.929-930, doi:10.3769/radioisotopes.44.12_929
  5. ^ 五郎丸毅 ほか、重水素標識アミノピリンの代謝における同位体効果 『YAKUGAKU ZASSHI』 Vol.101 (1981) No.6 P.544-547, doi:10.1248/yakushi1947.101.6_544
  6. ^ 寒川喜三郎、秋森伯美、発芽トウモロコシの胚盤における重水素標識アミノ酸の挙動 『RADIOISOTOPES』 Vol.26 (1977) No.12 P.891-894, doi:10.3769/radioisotopes.26.12_891
  7. ^ 特許公開2007-119489「重水素化シクロスポリンアナログおよび免疫調節剤としてのそれらの使用」”. j-tokkyo. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月28日閲覧。
  8. ^ 特許公開2008-222724「重水素化シクロスポリンアナログおよび免疫調節剤としてのそれらの使用」”. j-tokkyo. 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月28日閲覧。
  9. ^ "Big interest in heavy drugs", Nature 2009. doi:10.1038/458269a
  10. ^ 特許公開2005-343904(拒絶査定)
  11. ^ 重水素化医薬品の衝撃佐藤健太郎、薬読、2017年9月7日
  12. ^ 「重水素ガスの商業生産開始」日経産業新聞』2018年7月4日(先端技術面)2018年7月15日閲覧。


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水素2(重水素)

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水素の同位体」の記事における「水素2(重水素)」の解説

詳細は「重水素」を参照 2H水素のもう1つ安定同位体であり、重水素デューテリウムdeuterium)という名前で知られている。重水素原子核1つ陽子1つ中性子からなる地球上で重水素存在比は0.0026 – 0.0184%(モル分率または原子分率)である。小さいほうの数字水素ガスサンプルとした場合であり、大きいほうの数字海水数字である。重水素放射性ではない。また猛毒ではないものの、として多量に摂取する代謝不具合生じる。分子中に重水素多量に含む重水呼ばれる重水素とその化合物は非放射性の同位体標識として化学実験使われるほか、1H-NMR分析溶媒にも用いられる重水中性子減速材原子炉冷却水として用いられる重水素商業用核融合燃料としても期待されている。

※この「水素2(重水素)」の解説は、「水素の同位体」の解説の一部です。
「水素2(重水素)」を含む「水素の同位体」の記事については、「水素の同位体」の概要を参照ください。

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