水産資源としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 02:47 UTC 版)
高い需要と比較的多量な生息数のため、バイカル湖周辺の人々にとり、オームリは重要な食糧資源の一つである。ロシア全土にわたり美味、珍味として知られており、輸出用として経済的にも重要である。 1940年には年間漁獲高6万トンから8万トンに達しピークを迎えたが、乱獲による減少のために1969年に漁獲停止となり、その後1974年に厳しい漁獲制限規制を伴い再開された後は幾分生息数が戻っている。 オームリの燻製はバイカル湖周辺で広く売られていて、シベリア鉄道で旅をする多くの旅行者にとっては大きな楽しみの一つである。現地では塩漬けにされたものが好まれる傾向にある。 シベリアでは一般的なストロガニナと呼ばれるサラダは、生のまま凍らせて細く切ったオームリに胡椒、塩とタマネギをそえたものである。 環境汚染と乱獲による減少のために2017年末に再び漁獲停止になるという。
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