武蔵野鉄道クハ5855形電車とは? わかりやすく解説

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武蔵野鉄道クハ5855形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 05:28 UTC 版)

武蔵野鉄道クハ5855形電車(むさしのてつどうクハ5855がたでんしゃ)は、西武鉄道の前身事業者である武蔵野鉄道が、1940年昭和15年)4月[2]に新製した通勤形電車である。


注釈

  1. ^ 旧武蔵野鉄道が保有した電化路線は架線電圧1,200V仕様であったが、(現)西武鉄道成立後の1950年(昭和25年)7月1日に全線とも架線電圧を1,500Vに昇圧、従来より架線電圧1,500V仕様であった(旧)西武鉄道が保有した電化路線と規格が統一された。
  2. ^ クハ5856・5857は17,000mm。
  3. ^ クハ5856・5857は23.0 t。
  4. ^ クハ5856・5857は座席定員48人。
  5. ^ クハ5856・5857は2,690mm。
  6. ^ 本形式が落成した当時の武蔵野鉄道に在籍する車両は、電化開業当初から採用されたゼネラル・エレクトリック (GE) 社製Mコントロールの系譜に属する電空カム軸式の自動進段式制御装置RPC-101を搭載する車両群と、ウェスティングハウス・エレクトリック (WH) 社開発の間接非自動制御(HL制御)装置を搭載するデハ5550形電車デハ5560形電車に区分され、両者の混用(併結運転)は不可能であったことから、前者を100 - 3000番台に、後者を5000番台にそれぞれ区分して混用防止策とした。
  7. ^ 合併当初の社名は「西武農業鉄道」であり、現社名への改称は翌1946年(昭和21年)11月15日付で実施された。
  8. ^ 同改造に伴って車体全幅は2,800mmで統一された。
  9. ^ 同車は静岡電気鉄道(現・静岡鉄道)が1931年(昭和6年)6月に日本車輌製造において新製した120形電車121を前身とし、1943年(昭和18年)3月に(旧)西武鉄道へ譲渡され、モハ121形121として導入されたのち、電装を解除してクハ1121形1121(初代)と改番、戦後の一斉改番を迎えたものである。クハ5855形・クハ5860形とは車体の諸寸法は異なるものの、前面非貫通構造・dD6D6D1の側面窓配置といった設計は両形式と類似しており、再改番に際して同一形式へ統合されたものであった。なお同車は1956年(昭和31年)10月に電動車化改造を実施してモハ151形161(2代)と改称・改番されたのち、1959年(昭和34年)10月に廃車となり、豊橋鉄道へ譲渡された。
  10. ^ 旅客用車両以外では、武蔵野鉄道が発注した電気機関車E21形22が1978年(昭和53年)まで在籍しており、同機の廃車をもって社形車両は全廃された。また(旧)西武鉄道が発注した車両群については、1966年(昭和41年)のクモハ151形・クハ1151形電車の形式消滅を最後に全車の淘汰が完了していた。

出典

  1. ^ a b c d 「東京附近私鉄電車の研究1 武蔵野線の巻」 (1946) p.87
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「西武鉄道 時代を築いた電車たち」 (1992) p.153
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) p.73
  4. ^ a b c d e f g h 「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」 (1992) p.109
  5. ^ a b c 「西武鉄道の系譜」 (1969) p.22
  6. ^ a b c d e 「西武鉄道のあゆみ - 路線の役割と経営の歴史過程」 (2002) pp.102 - 103
  7. ^ a b c d e f 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) p.72
  8. ^ a b 「総説 西武鉄道」 (1992) p.10
  9. ^ a b c d 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 3」 (1970) p.77
  10. ^ 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) p.70
  11. ^ a b c d 「西武鉄道車両カタログ」 (1992) p.171
  12. ^ a b c 「50年前の電車 (VI)」 (1977) pp.37 - 46
  13. ^ 「私鉄高速電車発達史11」 (1966) pp.47 - 48
  14. ^ a b 「東京附近私鉄電車の研究1 武蔵野線の巻」 (1946) p.86
  15. ^ a b c d 「西武鉄道 1950年代の輸送を担った旧形電車」 (2002) p.83
  16. ^ a b c 「西武鉄道 時代を築いた電車たち」 (1992) p.156
  17. ^ a b 「武蔵野スクラップ」 (1951) p.61
  18. ^ 「西武鉄道 時代を築いた電車たち」 (1992) pp.150 - 154
  19. ^ 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) pp.70 - 73
  20. ^ a b c d e f 「全国で働らく元西武鉄道の車両 (下)」 (1969) p.36
  21. ^ a b c d 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.94
  22. ^ a b 『私鉄電車のアルバム 別冊A 荷物電車と電動貨車』 (1979) pp.40 - 41
  23. ^ a b 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 終」 (1970) p.68
  24. ^ 「他社へ譲渡された西武鉄道の車両」 (1992) p.219
  25. ^ a b 「西武所沢車両工場出身の車両たち(譲渡車両の現状)」 (2002) pp.214 - 215
  26. ^ 「蒲原鉄道 有終のフィナーレ」 (1999) p.78
  27. ^ 冬鳥越スキーガーデン - 新潟県 加茂市公式ホームページ 2012年9月7日閲覧
  28. ^ 加茂市の文化財 市指定 歴史資料 新潟県 加茂市公式ホームページ 2012年9月7日


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