正閏論とは? わかりやすく解説

正閏論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:47 UTC 版)

正閏論(せいじゅんろん)とは、中国及び漢字文化圏において、王位の正統性がどの王朝にあったかについての議論である。ここでの『』は「うるう」ではなく「異端」という意味であり、「平年ではない余り物」から派生して「正統ではない余り物」も意味するようになった。


  1. ^ 内藤湖南「支那史学史」2巻P37、平凡社東洋文庫
  2. ^ 山本七平「現人神の創作者たち」文芸春秋、1997年、P81


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閏月」の記事における「正閏論」の解説

閏月一年の内ではあるが、一月から十二月までの本来の12か月からは外れた存在であり、また同じ月がたとえば「八月」「閏八月」と2か月連続することになる。このことから、閏月異端なぞらえ或る程度の期間並立した複数王朝のうちで、どれが正統でどれが異端であるかを論じ議論を「正閏論」(せいじゅんろん)と呼ぶようになった。 「天に二日なく、地に二王なし」との『礼記』の記述から中国及びその影響受けた諸国では、「本来皇帝はただ一人であるから過去複数皇帝居た時代においてもどれか一つ皇帝正統として歴史書を記すべきである」という思想支配的であった中国では三国時代の魏と蜀の正閏論、日本では南北朝正閏論が有名である。

※この「正閏論」の解説は、「閏月」の解説の一部です。
「正閏論」を含む「閏月」の記事については、「閏月」の概要を参照ください。

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