機関紙『ル・シャ・ノワール』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 14:57 UTC 版)
「ル・シャ・ノワール」の記事における「機関紙『ル・シャ・ノワール』」の解説
このキャバレーの機関紙として1882年から1895年まで計688号も発行された週刊新聞『ル・シャ・ノワール』もこうした諧謔精神を反映している。発行責任者はロドルフ・サリス、編集長はエミール・グードーであった。詩、小話、連載小説、時評などのほか、特に人間の営為の愚かさを辛辣かつ滑稽に描いた風刺画(カリカチュア)、戯画、その他のデッサンが好評であった。サリス自身が「皮肉・冗談新聞」と呼んでいたこの新聞には漫画(バンド・デシネ)の先駆けとされる連載もあり、フランスの風刺および風刺新聞の歴史を知るうえでも重要である。最も頻繁に風刺画を掲載していたのはピエロの絵で知られるアドルフ・レオン・ウィレット(フランス語版)(1857-1926)、『ルドルフ・サリスの「ル・シャ・ノワール」の巡業』のポスターをはじめとし、猫を繰り返し画題にしたテオフィル・アレクサンドル・スタンラン、政治風刺を得意とするカラン・ダッシュ(1858-1909) であった。なお、フランス国立図書館 (BnF) は1882年から1891年までの『ル・シャ・ノワール』の電子版を作成し、電子図書館「ガリカ」で公開している。
※この「機関紙『ル・シャ・ノワール』」の解説は、「ル・シャ・ノワール」の解説の一部です。
「機関紙『ル・シャ・ノワール』」を含む「ル・シャ・ノワール」の記事については、「ル・シャ・ノワール」の概要を参照ください。
- 機関紙『ル・シャ・ノワール』のページへのリンク