機動戦士ガンダム 戦場の絆ポータブル
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「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の記事における「機動戦士ガンダム 戦場の絆ポータブル」の解説
2009年3月26日にバンダイレーベルから発売されたPlayStation Portable(以下、PSP)用ソフト。先着購入特典はアーケード版の戦場の絆で、初回だけガンダムに試乗することができ、次回から通常のパイロットカードとして使用できる「トライアルカード」と「新米隊員用戦略ガイド」。 ソフト開発はエースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション、スカイ・クロラを製作したアクセスゲームズが行っている。バンダイナムコゲームス側のメインディレクターは、アーケード版のRev1.x系のメインディレクターである夛湖久治によって行われており、アクセスゲームズ側のディレクターはSWERYによって行われている。 Rev.1.16をベースに製作されており、PSP版オリジナル要素としてミッションモードとオリジナルルールモードが搭載されている。Rev.1.16で出現したモビルスーツと業務用では操作が出来ない「拠点」が使用可能となっている。 アドホック通信により、最大4人対4人の協力・対戦ができる(PlayStation 3のアドホック・パーティーにも対応)。ゲームシェアリングも対応しているが、戦場がサイド7に固定され、ジオンではザクII、連邦はジムのみが使えるが、隠し要素を含む武器も全て選択できる。 アーケード版と比べしばしば酷評される事のある本作だが、操作系、映像系を除くシステム部分のアーキテクチャはアーケード版Rev.1.xとほぼ同一である。つまり、「レバーとペダルによる操縦の疑似体験」、「ドームスクリーンに映し出される迫力ある映像」が戦場の絆というゲームの全てである事の表われであり、例えどの家庭用に移植されたとしても、その本質を失ってしまうことを物語る。 このソフトをベースとして、PSP本体に手を加えて家庭用のコックピットを自作するユーザーも少なからず存在する。しかしながらコックピットを製作する上で最大のネックとなるのが、アーケード版の左右2本レバーで行う4軸操作に対して、PSP版はひとつの十字キー(またはアナログスティック)のみで行う2軸操作と、根本的に操作法が異なるという点である。これを解決するには、レバー側の4軸(左手:上下・左右/右手:上下・左右)を、PSP側の2軸(上下・左右)へと信号変換させる事が必須となる。大半のコックピット製作者は、信号変換の際にソフトウェア制御を用いるが、ソフト自体が汎用設計の為に「斜め後方」に限り移動または旋回(オプション設定による)が入力に反して左右反転出力されてしまう不具合がある。これは横入力操作の移動と旋回がシフトボタンでの切替式の為に起きてしまうやむを得ない現象であるが、任意団体であるジオミッツ社(ZEOMITS)は、専用のシーケンス制御回路を設計・開発し、それをPSP本体のコントロール基板に直結させるハードウェア制御を用いてソフトウェア制御で起きていた不具合を解消、さらに実際のアーケード版レバーを使用することで、唯一PSP版でありながらも本来のp.o.d.同様のサイドスティック方式で行う操作法を実現させたことで知られる。
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