極・高緯度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:09 UTC 版)
南極・北極や高緯度地域では、大陸氷河や海氷といった形で氷河が存在している(海氷は厳密には氷河ではない)。グリーンランド、シベリア、カナダ北部やアラスカ、北極海、南極大陸、南極海などに存在する氷は、地球上の真水の氷の99%を占めるほど量が多い。 南極や北極の氷河については、大規模な崩落や氷山の漂流が報告されており、特にラルセン棚氷の崩落は大規模なものであった。北極についても海氷の縮小が報告されている。しかし、南極の氷床は、将来増加する可能性も減少する可能性もある(2007年のIPCC第4次評価報告書による)と予想されているほか、1978年以降の南極の海氷面積には特に変化がないとされている。 沿岸部の海氷が融解すると、沿岸部の氷河を支える力がなくなり、氷河の流れが速まり、融解も促進されると考えられている。さらに、沿岸部の海氷の融解が広範囲に及ぶと海流によって海氷が動きやすくなり、海氷の融解がさらに促進されるということも考えられている。
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