格表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 03:01 UTC 版)
宜蘭クレオールでは、語順及び後置詞を格表示として用いている。具体的には、主語と直接目的語は語順、間接目的語とその他の項は5つの格助詞「ni, de, to, no, kara」によってマークされている。これらの格標識は上層言語である日本語由来のものであるが、そこには異なった用法が存在し、単純化への変化が認められる。また、niの意味用法の拡張なども見られ、独自な格表示のシステムが作り上げられている(Chien 2016)。 (4)wasi la’i ni pila ager-u 1s 子供 DAT 金 あげる-NPST ‘私は子供にお金をあげる。’ (5)are hocyo de niku kir-u 3s 包丁 INS 肉 切る-NPST ‘あの人は包丁で肉を切る。’ (6)wasi titi to ason-doru 1s 弟 COM 遊ぶ-CONT ‘私は弟と遊んでいる。’ (7)Yumin no hayya Yumin GEN 車 ‘Yuminの車’ (8)maki kara mikang to-ta 木 ABL みかん とる₋PST ‘木から蜜柑をとった。’
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