期待値の計算とは? わかりやすく解説

期待値の計算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 15:18 UTC 版)

クーポンコレクター問題」の記事における「期待値の計算」の解説

T を全 n 種のクーポン収集する時間とし、 ti を i - 1種クーポン収集した後に i 種類目のクーポン収集する時間とする。T と ti確率変数考える。新しクーポン集め確率pi = (n − (i − 1))/n である。従って、 ti期待値を1/pi とする幾何分布となる。期待値線形性により、以下が得られる。 E ⁡ ( T ) = E ⁡ ( t 1 ) + E ⁡ ( t 2 ) + ⋯ + E ⁡ ( t n ) = 1 p 1 + 1 p 2 + ⋯ + 1 p n = n n + n n − 1 + ⋯ + n 1 = n ⋅ ( 1 1 + 1 2 ++ 1 n ) = n ⋅ H n {\displaystyle {\begin{aligned}\operatorname {E} (T)&=\operatorname {E} (t_{1})+\operatorname {E} (t_{2})+\cdots +\operatorname {E} (t_{n})={\frac {1}{p_{1}}}+{\frac {1}{p_{2}}}+\cdots +{\frac {1}{p_{n}}}\\&={\frac {n}{n}}+{\frac {n}{n-1}}+\cdots +{\frac {n}{1}}\\&=n\cdot \left({\frac {1}{1}}+{\frac {1}{2}}+\cdots +{\frac {1}{n}}\right)\\&=n\cdot H_{n}\end{aligned}}} ここで、 Hn は n 番目の調和数である。 調和数漸近解析英語版)を使用して、以下が得られる。 E ⁡ ( T ) = n ⋅ H n = n log ⁡ n + γ n + 1 2 + O ( 1 / n ) {\displaystyle \operatorname {E} (T)=n\cdot H_{n}=n\log n+\gamma n+{\frac {1}{2}}+O(1/n)} ここで、 γ ≈ 0.5772156649 {\displaystyle \gamma \approx 0.5772156649} はオイラーの定数である。 マルコフの不等式使用して所望確率の上限を与えることができる。 P ⁡ ( T ≥ c n H n ) ≤ 1 c {\displaystyle \operatorname {P} (T\geq cnH_{n})\leq {\frac {1}{c}}}

※この「期待値の計算」の解説は、「クーポンコレクター問題」の解説の一部です。
「期待値の計算」を含む「クーポンコレクター問題」の記事については、「クーポンコレクター問題」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「期待値の計算」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「期待値の計算」の関連用語

期待値の計算のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



期待値の計算のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのクーポンコレクター問題 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS