日本近海に産する種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 23:38 UTC 版)
クマノミ Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)全長15cmほど。インド太平洋の熱帯域に分布し、サンゴイソギンチャク Entacmaea actinostoloides、ジュズダマイソギンチャク Heteractis aurora 等と共生する。体の上半分は黒く、頭部・胴・尾鰭つけ根に計3本の白い横縞が入る。 トウアカクマノミ A. polymnus (Linnaeus, 1758)全長15cmほど。西太平洋の熱帯域に分布する。主にイボハタゴイソギンチャク S. haddoni と共生し、宿主ともどもやや内湾性の環境を好む。体の上半分は黒いが、前半部と後半部に白い大きな鞍状斑があり、尾鰭も白く縁取られる。顔と腹部は橙色で、外見はクマノミに似る。 カクレクマノミ A. ocellaris Cuvier, 1830全長9cmほど。西太平洋の熱帯域に分布し、ハタゴイソギンチャク S. gigantea、センジュイソギンチャク Radianthus ritteri と共生する。体形は他種より前後に細長く、尾鰭が円い。体は橙色で、目の後ろ・胴体・尾鰭つけ根に白い横縞が入る。各鰭は黒または白黒で縁取られる。沖縄の礁池の低潮線付近の非常に浅いところから水深20mくらいまでに多い 。 ハマクマノミ A. frenatus Brevoort, 1856全長12cmほど。インド太平洋の熱帯域に分布し、タマイタダキイソギンチャク E. ramsayi と共生する。全身が橙色で、幼魚はクマノミと同様の3本帯があるが、成長すると目の直後の白帯だけが残る。 ハナビラクマノミ A. perideraion Bleeker, 1855全長9cmほど。西太平洋の熱帯域に分布し、センジュイソギンチャク、シライトイソギンチャク R. crispus と共生する。セジロクマノミに似るが鰓蓋上に白い線が出るので区別できる。奄美大島以南のサンゴ礁において、外側の比較的潮通しの良い場所で見られる。 セジロクマノミ A. sandaracinos Allen, 1972全長12cmほど。西太平洋の熱帯域に分布し、シライトイソギンチャクやハタゴイソギンチャクと共生する。全身は黄色だが、和名通り背中に白線が縦走する。ハナビラクマノミと異なり、鰓蓋上に白線はない。沖縄のサンゴ礁外縁の比較的潮通しの良い場所で見られるが、数は少ない。 トウアカクマノミ ハマクマノミ ハナビラクマノミ セジロクマノミ
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