施設の運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 06:30 UTC 版)
ハルテプンクトには、旅客のためのアクセス点の機能しかなく、列車の乗降しかできない。列車はそこに停車でき、また時には折り返すこともあるが、駅とは異なり、追越や交換(行違)はできない。 こうしたハルテプンクトには、構外線路(ドイツ語版)の各軌道に応じて1本以上のプラットホームがあり、施設への出入口が設けられている。一部では、プラットホームを設けず、舗装もされていない乗降の場所があるだけということもある。 今ではハルテプンクトとなっている施設も、その多くは、かつて待避線や側線を備えていたが、後に利用されなくなり、廃止された。典型的な事例は、ハンブルク=ダムトーア駅やゲヴェルスブルク中央駅(ドイツ語版)で、いずれも今では単なるハルテプンクトとなっている。 中には、ミュールハイム(ルール)中央駅(ドイツ語版)のように、1か所分岐器があるだけでハルテプンクトではないという扱いになっている駅もある。 また、支線の終点で、列車の向きを変えるための施設もなく単線が行き止まりになっており、引き返すことしかできないというハルテプンクトも多く、ワギング(ドイツ語版)駅やオーバーアマガウ駅もその例である。 ハルテプンクトには、鉄道信号機は設けられていないのが普通である。現地の状況によりハルテプンクトの存在がはっきりと見えにくい場合には、ハルテプンクト接近標識 (ドイツの鉄道標識(ドイツ語版)第6号) が、ブレーキをかけるべき距離に設置される。しかし、プラットホームが前置信号機(ドイツ語版)と主信号機(de:Hauptsignal) - 通常は閉塞信号機(de:Blocksignal) - の間に位置しているような場合、停車後も主信号機の現示を確認するため、プラットホームの先端に設置された前置中継信号機(ドイツ語版)が主信号機の信号現示を反復する。ハルテシュテーレの場合、分岐器に付随する信号機は、ハルテプンクトの近傍に設けられることがある。
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