新幹線の踏切
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 14:20 UTC 版)
「東海旅客鉄道浜松工場」の記事における「新幹線の踏切」の解説
工場に入出庫するための引き込み線上には西伊場第1踏切があり東海道新幹線で唯一の踏切となっている。新幹線が踏切を通過する回数は年間約500回であるが決まった運行日はない。工場西側の入出庫線と公道が交差している箇所にある第1種甲踏切である。フル規格の新幹線電車が自力で通過する踏切はここだけであり、鉄道ファンや地元住民の間ではよく知られている。過去にJR東海から発売されていたビデオソフトでも、この踏切が紹介されている。 その踏切で2008年10月23日、試験走行を終えて入場中だったN700系Z0編成の後ろ2両が脱線し4時間も立ち往生する事故が発生した。調査の結果、転轍機のフログ部分の摩耗による劣化に起因する脱線と判明した。その後2017年8月8日にも出庫中のN700系16両編成の内9号車から11号車までの3両が脱線事故を起こしている。その後の調査で、半径200 mという構内にのみ存在する曲線区間で使用されていた枕木の犬釘が曲線通過時の横圧によって緩み、線路が外側に向かってが広がったために車輪が脱輪を起こしたものと判明した。過去には牽引車によって構内入れ替え作業中だった100系が踏切上で脱線する事故を起こしていた。
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