さいぐう‐の‐いみことば【斎宮の忌み▽詞】
斎宮の忌み詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 06:39 UTC 版)
「忌み言葉」も参照 神に仕える斎宮は穢れを避け、また仏教も禁忌とするため、それらに関連する言葉が忌み詞として禁じられた。『延喜式』の巻第5(斎宮式)の忌詞条に次のとおり記されている。内七言は仏教用語、外七言は穢れの言葉である。 凡そ忌詞、内七言は、仏を「中子(なかご)」と称し、経を「染紙(そめがみ)」と称し、塔を「阿良良伎(あららぎ)」と称し、寺を「瓦葺(かわらふき)」と称し、僧を「髪長(かみなが)」と称し、尼を「女(め)髪長」と称し、斎(いもい)(仏僧の食事)を「片膳(かたじき)」と称せよ。外七言は、死を「奈保留(なほる。治る)」と称し、病を「夜須美(やすみ。休み)」と称し、哭(泣く)を「塩垂(しおたれ)」と称し、血を「阿世(あせ。汗)」と称し、打(うつ)を「撫(な)づ」と称し、宍(しし。肉)を「菌(くさひら。野菜や茸)」と称し、墓を「壌(つちくれ)」と称せ。又別の忌詞は、堂を「香燃(こりたき)」と称し、優婆塞(うばそく)を「角筈(つのはず)」と称せ。
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