放送進行(運行)に関する装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:11 UTC 版)
「主調整室」の記事における「放送進行(運行)に関する装置」の解説
監視机 今日、常時は無人の主調整室もあるが、有人の場合、監視員が座り、その視聴覚により放送の進行や放送の品質を放送進行(運行)表と比べながら最終チェックをするための席である。多くの監視用モニターや連絡装置、自動番組制御装置の操作端末などが机の上やその周辺に置かれた、いわば放送局の「機関長」席である。 手動操作用装置(タッチパネル・割り込み操作卓など) 今日、自動運転とすることが一般的となっている主調整室であるが、報道特別番組(報道特番)への切り替えや不測のトラブル発生時などには、手動運行が必要になる場合がある。そのため、ほぼすべての主調整室に、後述のスタジオ設備、または、簡易な割り込み操作卓・タッチパネルなど、手動操作により放送本線(STL)に直接割り込みができる機能が用意されている。どうにもならなくなった場合に最悪の停波にならないようにする、「しばらくお待ちください」(「チョイ待ち」などという)画面へのスイッチなどもここに含まれている。 自動番組制御装置 操作端末は通常、監視机に置かれる。後述の急な放送内容変更に備え、放送進行(運行)データを直接書き換えることのできるものとなっており、民放であれば、場合によっては上位にある営放システムにもアクセスできるようにしてあるものもある。 なお、自動番組制御装置の略称は、放送機器メーカーごとに異なる。 NEC:APS 東芝、パナソニック:APC 興和:APM データサーバ 民放であれば、自動番組制御装置をオペレートするためのデータ、すなわち上位にある営放システムからの放送進行(運行)データを1日分あるいは数日分、蓄積させるために設けられる。また、営放システムに返す、自動番組制御装置の制御結果、すなわち「放送済みデータ」もここに一時的に格納される。 小規模な自動番組制御装置であれば、これと一体としているものもある。一方、大規模な自動番組制御装置の場合、データサーバを独立・2重化させているものや、データサーバ自体に放送内容の変更が可能な端末を有するものもある。
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