愛知一中予科練総決起事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 07:06 UTC 版)
「15歳の志願兵」の記事における「愛知一中予科練総決起事件」の解説
1943年(昭和18年)、戦況が悪化する中、県下一の進学校で政財界や学者への登竜門だった愛知一中は、海軍当局が指示した47名の割り当てに対し志願者は13名と海軍飛行予科練習生に志願する生徒が少ないという状況にあった。7月5日、配属将校が予科練習生への志願を促す時局講演会が行われ、700人余りの生徒が総決起し、翌日の新聞にはこの事が「愛知一中の快挙」と報じられた。その後、この報道を見た卒業生で海軍兵学校に在学中だった成瀬謙治(1945年に回天特別攻撃隊として戦没)から生徒たちに再考させるよう校長宛てに手紙が届き、家族からの説得を受けた者や身体検査で失格となった者を含め大半の生徒たちが志願を取り下げたが、56名の生徒が入隊し5名が戦没。原案著者の江藤千秋も本作の主人公と同じように愛知一中の卒業生で予科練習生に志願したが視力不足で試験に落ちており、この「総決起事件」に遭遇した当事者である。
※この「愛知一中予科練総決起事件」の解説は、「15歳の志願兵」の解説の一部です。
「愛知一中予科練総決起事件」を含む「15歳の志願兵」の記事については、「15歳の志願兵」の概要を参照ください。
- 愛知一中予科練総決起事件のページへのリンク