意志形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:14 UTC 版)
未然形に「う」の付いた意志形は、意志・勧誘だけでなく推量も表す。例えば「書くだろう」の意味で「書こう」、「高いだろう」の意味で「高かろう」と言うことがある。その活用形は、上一段動詞は「おきゅう」(起きよう)のような「〜ュー」形または「おきょお」のような「〜ョー」形を用いる。下一段動詞は「あきょお」(開けよう)のような「〜ョー」形を用いる。五段型動詞・助動詞では、山陰の鳥取県・但馬北部では「いかあ」(行こう)、「たかからあ」(高いだろう)のように「〜アー」形を用いる。
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意志形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 22:29 UTC 版)
意志形は、「書こう(カコー)」「見よう(ミヨー)」「受けよう(ウケヨー)」のような「未然形+う」に由来する形で、西日本および日本海側の北陸から秋田県にかけてに分布する。東北・関東・甲信静などでは後述の「-べー」「-ず」などを用いる。一段動詞の場合、共通語では「う」ではなく「よう」を使うが、中国・九州では「う」のまま「見う」「受けう」にあたる形で言い、連母音融合により変化している。具体的には、上一段動詞では中国・九州で「みゅー・みょー」、下一段・下二段動詞では中国で「うきょー」、九州で「うきゅー・うきょー」と言う。五段動詞では、山陰(兵庫県但馬北部・鳥取県・島根県出雲)では「行か(ー)」のようにア段になる。近畿では「書こ」「見よ」のように伸ばさず言う。全国の所々(近畿南部・九州各地など)で、一段動詞が五段化して「起きろー」「逃げろー」のように言う。カ変「来る」の意志形は西日本・新潟県で「こー」と言う。
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