情報空間とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 情報空間の意味・解説 

情報空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/02 17:13 UTC 版)

情報空間英語: infosphere、インフォスフィア)とは、information情報)と sphere空間)の混成語であり、人間が扱う「情報」によって形成される、「物理的空間」とは別の独自の秩序を、比喩的に表現した言葉。

デカルト心身二元論が典型なように、物理的秩序に即座に還元しづらいと認識されやすい「精神」「言語」「情報」などを、物理的実体と区別・対立させて表現することは、古来からよくあることであり、この情報空間という語も、その系譜に属するものであると言える。

この語が最初に用いられたのは、1971年の米タイム誌における R.Z. Sheppard による書評であったと考えられる[1]。ここで彼は、「魚が水を、鳥が空気を認識できないように、人間は、自身を取り囲んでいるジャーナリズムエンターテインメント広告政府らの決まり文句から成る、電子・活字の煙霧の層としての情報空間を、滅多に認識できない。」という一文を書いている。彼はこのように、人間が無自覚に「不自然・恣意的な情報群」に浸って暮らしていることを指摘するために、この語を用いた。

1980年には、未来学者アルビン・トフラーが、著書『第三の波』においてこの語を用いた。この書は、第一の波「農業革命」、第二の波「産業革命」に続き、第三の波によって「脱産業化」した社会が到来するという内容であるが、後にITインターネット産業が勃興したことにより、情報革命を予見した書として、バイブル的扱いを受け、繰り返し参照・言及されるようになり、情報空間という語の普及やそのイメージ形成に決定的な影響を与えた。

脚注

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「情報空間」の関連用語

情報空間のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



情報空間のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの情報空間 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS