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必殺仕置人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/08 06:51 UTC 版)
| 必殺仕置人 | |
|---|---|
| ジャンル | 時代劇 |
| 放送時間 | 土曜22:00 - 22:55(55分) |
| 放送期間 | 1973年4月21日 - 10月13日(26回) |
| 放送国 | |
| 制作局 | 朝日放送、松竹 |
| 監督 | 貞永方久 三隅研次 工藤栄一 ほか |
| 脚本 | 野上龍雄 國弘威雄 安倍徹郎 ほか |
| プロデューサー | 山内久司・仲川利久(朝日放送) 櫻井洋三(松竹) |
| 出演者 | 山崎努 沖雅也 藤田まこと 津坂匡章 野川由美子 高松英郎 ほか 語り:芥川隆行 |
| オープニング | 作曲:平尾昌晃「闇に裁く」 |
| エンディング | 三井由美子「やがて愛の日が」 |
| ドラマ |
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関連項目
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『必殺仕置人』(ひっさつしおきにん)は、必殺シリーズの第2弾として、朝日放送(ABC)と京都映画撮影所(現・株式会社松竹京都撮影所)が制作し、TBS系列(現在とネットワーク編成が異なる)で1973年4月21日から10月13日にかけて放映された時代劇。全26話。
目次 |
概要
必殺シリーズの第2作目、仕置人シリーズ及び中村主水シリーズの第1作目である。
本作は、前作『必殺仕掛人』(及び原作の『仕掛人・藤枝梅安』)の設定を踏まえつつも、原作を持たないオリジナルドラマシリーズであり、シナリオ展開、登場人物の配置など、以後の必殺シリーズの原型となっている。なお、以後、同シリーズの顔となる中村主水の初登場作品であるが、本作品における主人公は念仏の鉄であり、主水は登場すらしない回もある。
本作では『必殺仕掛人』と異なり、元締が存在せず、自らを仕置人と称するメンバーの合議制の上で、依頼を受けたり、怨みを晴らしていたりした(以後の作品でも多く見られる)。また、元々「仕置人」という概念があったわけでもなく、偶然再会した主人公達がある事件を通して自分達で結成した向きが強く、主人公達以外の仕置人(裏稼業者)も登場しない。そのため、プロの暗殺者という意識も薄い面があり、第3話にして奉行所に気取られ、鉄と錠が捕まってしまうというように、掟に縛られない奔放なやり方が仇となることもあった。
また「仕置」は他のシリーズとは異なり、殺害よりも悪人への制裁に重きが置かれており、必ずしも悪人を殺すとは限らなかった。また、殺すとしても、単純に殺すのではなく、被害者の痛みや苦しみを味わわせるために、むごたらしく殺すということもよくあった。ただ後述する「必殺仕置人殺人事件」もあって批判も多く、悪人を殺さず懲らしめるコンセプトはコミカルにアレンジされ、当時チーフプロデューサーを務めた朝日放送の山内久司プロデュース作品の『ザ・ハングマン』シリーズに継承された。一対多数(あるいは多数対多数)の殺陣も多いなど、その後のシリーズの原型となったとは言え、異なる部分も多かった。
対照的に、シリーズの原型となった部分としては、ベテラン俳優(主に主人公)、二枚目俳優(主に熱く正義感に溢れる青年役)、殺しには参加しないサポート役(主に姉御肌、勝気な性格の女性や三枚目俳優)などの人物配置の継承が挙げられる。また、本作の主演俳優達は、その後も必殺シリーズに関わることが多く、同名の役を問わず出演した。
人気と必殺仕置人殺人事件
全26話予定で制作が開始されたが、前作『必殺仕掛人』を上回る人気を得たため、放送延長の話が持ち上がる。そんな中で「必殺仕置人殺人事件」が発生し、犯人が「番組を見ていた」と供述したことから、当初よりあった過激な描写への批判も相まって、番組に対する糾弾が起こる。当時のキー局だったTBSはこれを重くみて、制作の朝日放送に放送打ち切りを通告する。
しかし、当時のスポンサーであった中外製薬と日本電装(及び親会社のトヨタ自動車)は、番組の人気を見て、TBSに打ち切り撤回の圧力をかけ、また番組と事件の関連性が否定されたことなどによって、打ち切りは撤回される。
結果として、放送延長の撤回、作風をソフトなものへと転換することで合意に至り、当初の予定通り全26話で放送を終了した。
作品内容
あらすじ
江戸の町の一角に、泥棒長屋とも称される、お上もお手上げの無法地帯「観音長屋」があった。この長屋には、骨接ぎを営む、通称「念仏の鉄」、棺桶屋を営む青年「棺桶の錠」、女スリの「鉄砲玉のおきん」、瓦版屋を営む「おひろめの半次」が住んでいた。
江戸では闇の御前と呼ばれる江戸を騒がせた盗賊の首領が処刑された。それと前後して錠はお咲(今出川西紀)という娘を悪人の手から助ける。お咲が言うには、処刑された闇の御前は自分の父だったという。話を聞いた鉄達は、何者かが替え玉を行い、無関係のお咲の父を処刑させたと考え、顔馴染みで、世間では昼行灯と評される北町奉行所定町廻り同心の中村主水にこのことを話す。鉄と錠の話から、「裏」を感じ取った主水は、伝馬町牢屋敷の牢名主で、裏社会の顔役でもある「天神の小六」に協力を求める。小六の協力を得た主水は、本当の闇の御前が浜田屋庄兵衛(大滝秀治)、さらに黒幕が北町奉行・牧野備中守(菅貫太郎)であると知る。
奉行の不正を知った主水は鉄・錠・おきん・半次らと結託。娘の恨みを晴らすべく、奉行とその一味を仕置する。仕置きの後、錠は金は受け取らないとしていたが、お咲は身売りして、その金を仕置料にしていた。そのため、錠は金を受け取ることを決断する。
ここに「金をもらって弱者の晴らせぬ恨みを晴らす」裏稼業「仕置人」を開業した鉄・錠・主水たちは、世にはびこる悪を裁く闇の処刑人として、悪党たちを次々と仕置して行く。
最終回
江戸は大規模な旱魃に見舞われ、水不足で庶民は苦しんでいた。さらに疫病が発生したとのことで、奉行所は数少ない水の出る井戸さえ、その使用を禁じた。その裏では、水の高騰を目論み、高値で売ろうとする北町奉行所筆頭与力・塩見内膳(長谷川弘)、南町奉行所筆頭与力・上島源之丞(外山高士)、寺社奉行組頭・沢井刑部(西山辰夫)の陰謀があった。疫病も、自分達が井戸水を独占するための嘘であり、手下で岡引きの仁王門の寅松(山本麟一)が部下達を使って井戸を閉鎖した。
一方、病気の父・佐平に水を飲ませてあげたい娘・み乃(原田あけみ)は、閉鎖された井戸から水を盗もうとするが寅松の手下の辰三という男の慰み者にされてしまう。それを知った父は、半次とおきんを介して辰三の仕置きを頼みたいというが金はなく、そのため鉄も錠も仕置きを断る。
やがて佐平は亡くなるが、その直後にみ乃の前に辰三が現れ再び慰み者にしようとする。しかし、み乃は抵抗して辰三に怪我を負わし、その廉(かど)で奉行所に引っ捕らえられてしまう。半次とおきんは仕置きをしてくれればこんなことにはならなかったと鉄達に迫る。しかし、折からの水不足に疑念を持ち始めていた鉄や主水は、やがて裏に誰かの策謀があることを嗅ぎ付け、彼女を助けることを決意する。仕置人達は、み乃を牢破りさせ、無事に江戸から旅立たせることに成功する。しかし、それを寅松の手下に見られており、鉄・錠・半次・おきんの人相書きが作られる。情況から、彼らが闇の仕置人であると検討をつけた塩見らは、小林の考えもあって、鉄と錠の手配書だけを江戸中に出した。既に観音寺長屋から逃げ出していた鉄たちであったが、自分は手配されていないと思い込んで油断していた半次は寅松に捕まってしまう。
主水の調べによって今回の一件の裏が全てわかった鉄達は、金は無いが最後の仕置きを決行することを決める。巡礼姿のおきんは、酸性の液体を沢井の顔面にかけた。目を押さえ、のた打ち回る沢井をよそに、沢井の持っていた小判のいくつかを掴んでその場を去る。主水は上島を尋ね、上島が持つ名刀・同田貫を拝見させて欲しいと頼み込む。上島が同田貫を主水に渡すと、主水はそれで上島の腹を刺し、切腹に見せかけて殺害する。
半次の処刑日。江戸に待ち望んだ雨が降り出す。激しい雨の中、処刑場で刑が執行されていくところに、鉄と錠が乗り込み、塩見を人質に取る。半次を助けだした2人は、塩見と寅松を仕置きし、その場を逃げ出す。
雨上がり、鉄達がいる廃屋に旅支度をした主水がやってくる。手配こそされてないが、自分も仲間として一緒に旅に出るという主水に対し、鉄はお前は江戸に残れと言い、また自分達もここでバラバラに別れると宣言する。一緒に旅立つと思っていた半次とおきんも主水に同調して反発し始める。すると鉄は一文銭を取り出し、表が出たら一緒、裏が出たら別れると言って、一文銭を投げる。一文銭は裏が出たため、仕置人達はそれぞれ旅立ち、主水は江戸に残る。
道中で鉄は、先ほど投げた銭を取り出す。実は銭は2枚貼り合わせられており、どちらも裏だった。「世の中、裏目ばっかりよ」と言い残し、勢い良く銭を放り投げる。
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固有名詞の分類
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