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必殺仕事人III
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/31 00:28 UTC 版)
| 必殺仕事人III | |
|---|---|
| ジャンル | 時代劇 |
| 放送時間 | 金曜日22:00 - 22:54(54分) |
| 放送期間 | 1982年10月8日 - 1983年7月1日(38回) |
| 放送国 | |
| 制作局 | 朝日放送 |
| 製作総指揮 | 山内久司(朝日放送) |
| 監督 | 田中徳三 松野宏軌 貞永方久 広瀬襄 ほか |
| 脚本 | 吉田剛 保利吉紀 石森史郎 ほか |
| プロデューサー | 仲川利久・辰野悦央(朝日放送) 櫻井洋三(松竹) |
| 出演者 | 藤田まこと 三田村邦彦 中条きよし 山田五十鈴 鮎川いずみ ひかる一平 白木万理 菅井きん ほか 語り:中村梅之助 |
| オープニング | 作曲:平尾昌晃「浜の真砂は尽きるとも」 |
| エンディング | 鮎川いずみ「冬の花」 |
| ドラマ |
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関連項目
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『必殺仕事人III』(ひっさつしごとにんスリー)は、必殺シリーズの第19弾として、朝日放送(ABC)と京都映画撮影所(現・株式会社松竹京都撮影所)が制作し、1982年10月8日から1983年7月1日にかけてテレビ朝日系列で放映された時代劇。全38回。
藤田まこと演じる中村主水シリーズの第9弾であり、「必殺仕事人」シリーズの第3作目でもある。
目次 |
作品内容
『仕事人大集合』で多くの仕事人の犠牲と協力のもと、大仕事を完遂した中村主水、秀、勇次、加代、おりくは、再びチームとして組むこととなった。
そんなある日の夜、主水たちは「殺し」の現場を目撃されてしまう。この目撃者-西順之助は医師・西順庵の息子であり、西洋医学所に合格するため、日々塾に通って勉強する受験生である。当然、主水たちは裏稼業の掟により順之助を始末しようとするが、仕事人の面々を前にしても臆すること無く、仕事人は正義の味方と憧れる彼の言葉を聞いて、どうしても手に掛けることは出来なかった。結局、誰にも口外しないことを条件に順之助は助けられた。
その後、ある事件が起こり、その噂を聞きつけた順之助は主水たちの仲間に入りたいと志願するも、全く相手にされない。それでも順之助はあきらめず、加代を煽って事件の真相を探ろうとするが、一味の一人に勘付かれてしまい、二人の人相書が市中に貼られてしまった。主水は順之助を殺そうとするが、泣きじゃくる彼を殺すことが出来ない。
おりくの提案で、異色の受験生仕事人・西順之助が誕生。彼とともに、主水たちは一味を闇に葬った。新たな仲間を加えた仕事人たちの暗闘は続く。
制作の背景
「必殺シリーズ」第19作、そして「中村主水シリーズ」の第9作となった本作は、前作「新・必殺仕事人」の続編という作品世界である。
本作も、藤田まこと演ずる中村主水を筆頭に、三田村邦彦演ずる秀、中条きよし演ずる勇次、鮎川いずみ演ずる加代、そして山田五十鈴演ずるおりくが、前作より何ら変わること無く連続登板。
本作の特徴は、歴代初の試みとして異色の受験生仕事人・西順之助の仕事人グループへの加入である(順之助役には、TBS『3年B組金八先生』第2シリーズで人気を得た、ジャニーズ事務所所属の当時のアイドル・ひかる一平を起用)。この順之助は「必殺からくり人」のとんぼに続いて2人目となる10代の若者の殺し屋グループメンバーであるが、とんぼ役のジュディ・オングが「からくり人」出演当時20代中盤だったにもかかわらず10代の少女であるとんぼを演じていたのとは異なり、ひかる一平は劇中の順之助同様に10代であり、「演じる役者も10代の、最年少の殺し屋」というのは順之助が初めてである。当初、三田村邦彦が「太陽にほえろ!」(日本テレビ)への出演を決めており、必殺の降板も内定、それに伴う新キャラクターとして設定されていたが、ファンからの強い要望で三田村は引き続き出演することになり、「新・必殺仕事人」のメンバー+ひかる一平という形に納まった。
順之助は受験生であり、当然人間としても未熟、仕事人としても未熟な少年である。彼は「世の中が悪いからひっくり返したい」という観念的理想主義者であり、殺し屋らしからぬ「正義のために」「世直しのために」という大義名分を持ち出して殺しをしようと主水たちを怒らせ、時には塾の試験勉強のために平気で裏の仕事を休んだりといった、これまでの歴代の殺し屋たちが少なからず持ち合わせていた、プロ意識というものが大幅に欠如していた[1]。
そのため、主水たちから殴られたり蹴られたりといった、鉄拳制裁される描写がたびたび見られた(「必殺シリーズ」のチーフプロデューサーを務めた朝日放送の山内久司(当時、現・顧問)の逸話によれば、「この当時、若い人たちの変質があって、一生懸命「必殺」のモラルにこだわっている奴を客観的に笑う人物が(メンバーに)欲しかった」とコメントしている)。
10代の若者の順之助を仲間入りさせたことで作品内容が甘くなったのかと言えば、決してそのようなことはなく、実際、自分が恋した女が殺しの標的になり、やむなく始末したことで仕事人稼業から足を洗いたいと泣きながら言い出す順之助を主水と勇次が殴り飛ばして厳しく叱責したり(第3話)、主水とおりくを除いた他の3人(秀・勇次・加代)が、足手まといの彼を始末しようと相談する描写も見られ(第9話)、一般的に本作から作品自体がマイルド路線に変化していったことは事実ではあるが、全体を通してみると前作『新・必殺仕事人』以上のハードな描写も多々見られ、順之助に対する主水らメンバーたちの風当たりの強さ・冷たさもえげつないくらいに強調されており、ドラマ的見所は多い。また、プロ意識の足りない順之助は簡単な理由(試験前であるなど)で殺しを休み、主水たち大人との感覚のズレが面白さを生んでいた。
「必殺」ファンで知られる作家の田辺聖子が雑誌のエッセイで「最近の必殺には子供が出てきて殺しをしているが、あれは中途半端で嫌い」とコメントしたことがある。山内久司プロデューサーはこの意見を参考にし、後半からは順之助を「殺し」担当ではなく「エレキテルで見張りを気絶させる」などややマイルドな役割に微調整していった。これを発展させて『必殺仕事人IV』では、順之助が完全に殺しの下準備係となった。なお田辺の順之助への苦言と、必殺シリーズに対するリスペクトの強さは、映画『必殺! THE HISSATSU』パンフレットに寄せたエッセイでも確認することができる。そればかりでなく、10代の若者である順之助がエレキテルで殺しを行うというのには視聴者からも抗議が来たという。順之助を演じたひかる一平自身も辰巳出版刊「時代劇マガジン」VOL9のインタビューにて「テレビとはいえ、10代の受験生が殺しを行うのはよくないというクレームが視聴者から寄せられた」と語っている。
1983年3月4日放送の第21話では必殺シリーズ歴代最高視聴率37.1%を記録している。
なお、本作の主題歌「冬の花」は、『暗闇仕留人』の主題歌「旅愁」以来の大ヒットを記録。歌った鮎川いずみは、当時の日本有線大賞新人賞の栄冠に輝いた。
註
登場人物
仕事人
- 中村主水
- TVスペシャル『仕事人大集合』におけるセクンデ一味との戦いをきっかけに再び闇の世界に身を投じる決意をする。未熟な順之助には基本的に厳しい態度を取りつつもその成長を見守っていた。
- 中村主水の項を参照。
- 秀
- 飾り職人。『仕事人大集合』の時点で仕事屋・知らぬ顔の半兵衛(緒形拳)と裏稼業を組んでおり、セクンデ一味との戦いを終えて再び主水と組み始める。順之助についてはあまりいい印象を持たなかった。
- 飾り職人の秀の項を参照。
- 加代
- 何でも屋。素人同然である順之助のサポートをすることもあった。金にがめつく図々しい性格も相変わらず。
- 何でも屋の加代の項を参照。
- 西順之助
- 蘭法医の息子で、自身も医者になることを夢見て学問に励む少年。塾帰りに偶然、仕事人たちの殺しの現場を目撃。以前から仕事人を「悪政を正す正義の味方」として英雄視しており、半ば無理矢理仲間入りする。若さゆえにいい加減なところがあり、塾の試験が近いからという理由などで殺しの仕事をサボることもあり、主水たちの反感を買ったことも(第2話、第9話)。
- 西順之助の項を参照。
- 勇次
- 三味線屋。江戸では以前と同じ三味線張替えを表稼業としており、前作に続き小唄の師匠として中村家へ出入りしている。
- 三味線屋の勇次の項を参照。
- おりく
- 勇次の母親で、勇次と共に江戸で三味線屋を営んでいる女性。仲間が順之助の存在を疎む一方で彼女一人順之助に優しく諭すこともあった。
- おりくの項を参照。
その他
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- 1 必殺仕事人IIIの概要
- 2 殺し技
- 3 放映リスト(サブタイトルリスト)
- 4 放映ネット局
固有名詞の分類