工程設計の例とは? わかりやすく解説

工程設計の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/29 03:49 UTC 版)

工程設計」の記事における「工程設計の例」の解説

表1 作業見積書の例作業名作時間/個[分]個数[個]作業時間[分]ボルト個数0.50 12 6.00 部品Aの個数3.50 1 3.50 部品Bの個数3.50 1 3.50 合計 13.00 表1はある製品のある工程作業時間見積もったのである作業見積りでは、図面から簡単に得られる数値元に作業時間見積もる図面から簡単に得られる数値とは、部品の数、重量寸法といった数値である。作業見積りでは、これらの数値並べられ、それに対応するように作業時間積み上げられる。そのため、作業見積りでは図面決まってしまえばそれ以上その中の数字変化しない原価目標から工数10分以下に設定されているとすると、この作業時間ではNGである。 表2 工程設計書の例作業原 単 位[分]回数[回]工数[分]治具JAセット1.00 1 1.00 部品A取り出し1.00 1 1.00 部品Aセット0.50 1 0.50 ボルト締め付け0.50 6 3.00 治具JAリセット1.00 1 1.00 治具JBセット1.00 1 1.00 部品B取り出し1.00 1 1.00 部品Bセット0.50 1 0.50 ボルト締め付け0.50 6 3.00 治具JBリセット1.00 1 1.00 合計 13.00 表2表1と同じ製品の工程設計の例である。工程設計では想定される作業順番通りに項目が並べられる工程設計を見ると同じよう作業が2回繰り返されていることがわかる。そこで部品Aと部品Bを同時に取り付けられるように治具改造したとする。 表3 工程設計書の例(表2から治具改善)作業原 単 位[分]回数[回]工数[分]治具JCセット1.00 1 1.00 部品A取り出し1.00 1 1.00 部品Aセット0.50 1 0.50 ボルト締め付け0.50 6 3.00 部品B取り出し1.00 1 1.00 部品Bセット0.50 1 0.50 ボルト締め付け0.50 6 3.00 治具JCリセット1.00 1 1.00 合計 11.00 表3表1表2と同じ製品の工程設計の例である。治具改造し部品Aと部品Bを同時に取り付けられるようにした。治具セットリセット一回ずつ減り工数減った。しかし目標とする10分以下には達しない。そこで、作業場レイアウト見直し部品Aと部品Bを同時に持てるように変更した表4 工程設計書の例(表3からレイアウト改善)作業原 単 位[分]回数[回]工数[分]治具JCセット1.00 1 1.00 部品AB取り出し(両手)1.00 1 1.00 部品ABセット(両手)0.50 1 0.50 ボルト締め付け0.50 12 6.00 治具JCリセット1.00 1 1.00 合計 9.50 表4表1表2表3と同じ製品の工程設計の例である。作業場レイアウト見直し部品Aと部品Bを同時に持てるように変更すると、右手と左で同時に作業可能になったので部品セットする時間短縮された。その結果、この工程工数は9.5分となり目標原価達成可能になった。この工程設計行った生産技術者は、この工程設計書提出するとともに治具改造レイアウト変更の手配を行うことが必要になる

※この「工程設計の例」の解説は、「工程設計」の解説の一部です。
「工程設計の例」を含む「工程設計」の記事については、「工程設計」の概要を参照ください。

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