岩泉線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/06/11 18:59 UTC 版)
岩泉線（いわいずみせん）は、かつて岩手県宮古市の茂市駅と同県下閉伊郡岩泉町にある岩泉駅を結んでいた東日本旅客鉄道（JR東日本）の鉄道路線（地方交通線）である。
注釈
- ^ 分割民営化後は東海旅客鉄道（JR東海）が経営。
- ^ 2014年時点での岩手県下閉伊郡岩泉町袰野で、岩泉と小本の間にある集落[8]。
- ^ 浅内駅と二升石駅の間にある集落。小鳥谷から落合までは東北鉄道鉱業線として計画されたが未成。
- ^ その後の三陸鉄道北リアス線[8]。当時は内陸部の袰野を経て小本に至る計画であった。
- ^ 耐火粘土を釜石製鉄所へ送るためだったと推測されている[9]。
- ^ なお、この当時の岩泉線の列車は下り1本が4両編成であることを除けば全列車が2両編成であった[12]。
- ^ これについて、地理学者の青木栄一は「この程度の道路で路線バス運行をしているところは全国いたるところにある」と述べ、国鉄側の考えも間違いではないとしている[13]。
- ^ 当初は貸切バスを借りて運行し[16]、翌年に岩泉町の補助金によって定期路線バスとなった[17]。
- ^ これについて、交通ジャーナリストの鈴木文彦は、この時期の岩泉駅の1日平均乗車人員が49人しかいないことを例に挙げ、「岩泉線の全利用者がバス1台で足りるほどでは、大型バス運行を前提にする必然性はほとんどない」としている[17]。
- ^ 気動車導入にあたって、旅客列車の増発は行われていない[10]。
出典
- ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、23頁。
- ^ a b c d e f g h i 関崇博・池田光雅『東北線I』 (1984) p.142
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 鉄道ジャーナル 通巻374号 鈴木文彦『岩泉線』 (1997) p.73
- ^ a b c d e 『岩泉線（茂市〜岩泉）について』（PDF）（プレスリリース）東日本旅客鉄道、2012年3月30日。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c 『岩泉線の廃止について』（プレスリリース）東日本旅客鉄道、2013年11月8日。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c d 『岩泉線の廃止日繰り上げの届出について』（PDF）（プレスリリース）東日本旅客鉄道、2014年1月8日。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c d 『鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』（PDF）（プレスリリース）国土交通省東北運輸局、2014年1月8日。 オリジナルの2014年2月3日時点におけるアーカイブ。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c 鉄道ジャーナル 通巻374号 鈴木文彦『岩泉線』 (1997) p.72
- ^ a b c d e f g h 鉄道ジャーナル 通巻202号 青木栄一『岩泉線』 (1983) p.79
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 鉄道ジャーナル 通巻202号 青木栄一『岩泉線』 (1983) p.80
- ^ a b c d e f g 鉄道ジャーナル 通巻202号 青木栄一『岩泉線』 (1983) p.78
- ^ a b c d e 鉄道ジャーナル 通巻202号 青木栄一『岩泉線』 (1983) p.81
- ^ a b c 鉄道ジャーナル 通巻202号 青木栄一『岩泉線』 (1983) p.82
- ^ a b 鈴木文彦『岩手のバス いま むかし』 (2004) p.91
- ^ 鈴木文彦『岩手のバス いま むかし』 (2004) p.113
- ^ a b c d 鉄道ジャーナル 通巻374号 鈴木文彦『岩泉線』 (1997) p.75
- ^ a b c d 鉄道ジャーナル 通巻374号 鈴木文彦『岩泉線』 (1997) p.76
- ^ a b c d e f g h i j k l 鉄道ジャーナル 通巻374号 鈴木文彦『岩泉線』 (1997) p.74
- ^ 鈴木文彦『岩手のバス いま むかし』 (2004) p.117
- ^ a b c d e 鉄道ジャーナル 通巻529号 『RAILWAY TOPICS』 (2010) p.149
- ^ a b 鉄道ジャーナル 通巻548号 『RAILWAY TOPICS』 (2012) p.146
- ^ “JR岩泉線:廃線問題 住民の足、終着点見えず 減る利用者、対抗策もなく／岩手”. 毎日新聞 (2013年3月30日). 2014年3月13日閲覧。
- ^ “岩泉線「22億円で復旧」 地元主張にJR難色 岩手”. 朝日新聞デジタル (2012年11月13日). 2014年3月13日閲覧。
- ^ a b “JR東、岩泉線廃止を正式伝達 地元は存続要求”. MSN産経ニュース (2013年9月5日). 2013年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月13日閲覧。
- ^ “国道３４０号改良を検討 岩泉線問題で県”. 読売新聞 (2013年9月11日). 2014年3月13日閲覧。
- ^ “岩泉線廃止、地元容認の方向 押角トンネル県道に”. 岩手日報Web News. 盛岡: 岩手日報社 (2013年11月6日). 2013年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月18日閲覧。
- ^ 鉄道ジャーナル 通巻567号 『RAILWAY TOPICS』 (2014) p.144
- ^ “岩泉線きょう廃止届 押角トンネルなど無償譲渡”. YOMIURI ONLINE. 岩手: 読売新聞 (2013年11月8日). 2013年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月19日閲覧。
- ^ a b c 鉄道ジャーナル 通巻571号 『RAILWAY TOPICS』 (2014) p.142
- ^ a b c 『岩泉線に代わる路線バスの運行開始について』（PDF）（プレスリリース）東日本旅客鉄道、2014年2月27日。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 曽根悟（監修） 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、13,21頁。
- ^ “ＪＲ東と岩手県など、岩泉線廃止で合意 代替バスなど協議へ”. 日本経済新聞電子版 (2013年11月7日). 2014年3月13日閲覧。
- ^ 『交通公社の時刻表』1987年4月号 復刻版
- ^ “岩泉線代行バス輸送ダイヤ” (PDF). JR東日本盛岡支社 (2012年3月19日). 2014年3月13日閲覧。
- ^ “路線別ご利用状況（2004〜2008年度）” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2014年8月16日). 2014年8月16日閲覧。
- ^ “線路別ご利用状況（2009〜2013年度）” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2014年8月16日). 2014年8月16日閲覧。
- ^ “岩泉線（茂市〜岩泉）について” (PDF). 東日本旅客鉄道 (2012年7月25日). 2014年8月16日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道『鉄道辞典』（PDF） 上巻、1958年、180頁。
- ^ 日本国有鉄道『鉄道辞典』（PDF） 補遺版、1966年、317頁。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 『国鉄駅名全百科』 (1979) p.76
- ^ 『岩泉線の廃止について』（プレスリリース）東日本旅客鉄道、2013年11月7日。2020年12月16日閲覧。
- ^ “岩手県宮古市 岩泉線レールバイク”. 宮古市 (2020年7月26日). 2020年12月16日閲覧。
- ^ “<令和2年12月13日>【復興支援道路】一般国道340号押角トンネルが開通しました！！”. 岩手県 (2020年12月16日). 2020年12月19日閲覧。
- ^ “13日開通の復興支援道路「押角トンネル」で防災訓練/岩手”. IBC岩手放送. (2020年12月4日) 2020年12月13日閲覧。
[続きの解説]
岩泉線と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 岩泉線のページへのリンク
