山背大兄王とは? わかりやすく解説

やましろのおおえ‐の‐おう〔やましろのおほえ‐ワウ〕【山背大兄王】

読み方:やましろのおおえのおう

[?〜643飛鳥時代皇族聖徳太子の子。母は蘇我馬子の娘刀自古郎女(とじこのいらつめ)。推古天皇没後蘇我蝦夷(そがのえみし)の推す田村皇子舒明天皇)と皇位争って敗れ、のち蝦夷の子入鹿(いるか)の襲撃を受け、斑鳩宮(いかるがのみや)で自殺


山背大兄王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/21 06:43 UTC 版)

山背大兄王(やましろのおおえのおう、生年不詳[1][2] - 皇極天皇2年11月11日643年12月30日))は、『日本書紀』によれば7世紀前半の皇族。『上宮聖徳法王帝説』によれば厩戸皇子(聖徳太子)の子。母は蘇我馬子の娘・刀自古郎女(とじこのいらつめ)で、大臣・蘇我入鹿とは従兄弟に当たる。


注釈

  1. ^ ただし、上宮王家がこの時に全員死亡したとする説には疑問を持つ見方もある。例えば、『聖徳太子伝補闕記』において山背大兄王とともに自殺したとされる片岳女王(片岡女王)について、東野治之は『法隆寺資財帳』に見える金泥銅灌頂幡を寄進した「片岡御祖命」と同一人物とし、女王が一族の滅亡後も生き延びて法隆寺の再建に立ち会った可能性があるとしている(東野 校注『上宮聖徳法王帝説』(岩波書店岩波文庫、2013年)P22)。
  2. ^ 狛大法師、大化の改新の大化元年(645年)8月8日に孝徳天皇の「大化僧尼の詔」により十師に選ばれたうちの1人

出典

  1. ^ 「山背大兄王」『日本人名大辞典』講談社。
  2. ^ 山背大兄王(国史).
  3. ^ 日本書紀 皇極紀”. 日本書紀. 2008年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月20日閲覧。
  4. ^ 日本書紀 皇極紀
  5. ^ 倉本一宏『蘇我氏 古代豪族の興亡』(中央公論新社、2015年)
  6. ^ 荒木敏夫「古人大兄皇子論」(『国立民俗歴史博物館研究報告』第179集、2013年11月)
  7. ^ 加藤謙吉『秦氏とその民 渡来氏族の実像』(白水社、1998年)
  8. ^ 木本好信『古代史論聚』(岩田書院、2020年)
  9. ^ 上宮聖徳法王帝説
  10. ^ 上宮聖徳法王帝説
  11. ^ 上宮聖德太子傳補闕記
  12. ^ 「三井村」『奈良県の地名』日本歴史地名大系30、平凡社、1981年。
  13. ^ a b 平群郡北岡墓(国史).
  14. ^ a b c 河上邦彦『飛鳥発掘物語』扶桑社、2004年、pp. 73-75。
  15. ^ 「『延喜式』にみる墳墓 > 平群郡北岡墓」『新修 斑鳩町史』上巻、斑鳩町、2022年。


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山背大兄王(やましろのおおえのおうじ)

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日出処の天子」の記事における「山背大兄王(やましろのおおえのおうじ)」の解説

本作では蘇我毛人刀自古の息子表向き厩戸刀自古の息子)。毛人息子であることは当人厩戸知っていて、厩戸に特に愛されて育つ。政治家としても存在感発揮している。

※この「山背大兄王(やましろのおおえのおうじ)」の解説は、「日出処の天子」の解説の一部です。
「山背大兄王(やましろのおおえのおうじ)」を含む「日出処の天子」の記事については、「日出処の天子」の概要を参照ください。

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