資財帳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 02:13 UTC 版)
『資財帳』(しざいちょう)とは、奈良時代から平安時代にかけて朝廷が主な寺院に調査・作成させた財産の目録。特に寺院縁起も記した資財帳は『伽藍縁起并流記資財帳』(がらんえんぎならびにるきしざいちょう)と称される。 その内容は、寺院の堂塔の数・規模・建築様式に始まり、仏像・仏具・経典・雑具などは寸法・員数・保有する経緯に至るまで記され、保有する寺領・奴碑や所属する住僧の人数まで詳細に記されており、古代寺院の様子や日本での仏教受容を知るうえで重要な基礎史料となっている。資財帳の多くは原本が現存せず、20通前後が写本・逸文として伝わっている[1][2]。
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