実験の開始と事故の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:23 UTC 版)
「川崎ローム斜面崩壊実験事故」の記事における「実験の開始と事故の発生」の解説
1971年11月9日午後3時半から散水を開始し、11月11日15時34分、総雨量(総散水量)が470mmに達したとき(資料によっては 480mm)、轟音とともに斜面に爆発的な崩壊が発生。崖上部から捨土、ローム層本体、さらに砂礫層の一部が崩落し、泥流となった土砂は防護柵をなぎ倒して崖下55mの池にまで到達した。崩壊土砂量は270m3と推定された。崩壊は数波に渡り、第一回目の流加速度は17m/秒程度と非常に高速であった。 その崩壊の速度及び規模が予想外に大きかったため、実験関係者、報道関係者を含む25名が生き埋めになり、15名(実験関係者11名、報道関係者4名)が死亡、10名が負傷した。 事故の瞬間は死亡したフジテレビの佐武正カメラマンによってカメラが土砂に埋没する最後の一瞬まで撮影されており、同局で放送された。また、日本テレビのカメラマンによっても撮影されており、1971年(昭和46年)11月12日付の読売新聞夕刊に連続写真として掲載されている。
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